2022年07月25日

80年代に軟弱化したグループ3

かつてはハードな曲を歌っていたのに、80年代に入り商業志向なのかガラッと路線を変え、曲調も歌詞も軟弱なものになっていったグループを3回にわたって取り上げています。トリはフォリナーです。

当時ベストヒットUSAを観ていて、あぁまたこの曲がビルボードチャート1位かと何週もがっかりしたのが、「Waiting For A Girl Like You」です。映像も暗いが曲調も暗い、おまけに歌詞が軟弱。



「君のような女の子を待っていた」。学生当時、サークルの女の子に「どんな人がタイプ?」と訊くと、「好きになった人がタイプ」といった、禅問答のようなことがありましたが、待っていた女の子というタイプがあるのでしょうか。

いや、もともとこういうグループならば文句はないですよ。しかしフォリナーはその前に、ハードロックで素晴らしい曲をいくつも出しているのです。今回この3回の連載を思い付いたきっかけになった曲が、車の中で聴いた「Urgent」です。



このほかにも 「Feels Like The First Time」、「Cold As Ice」、「Hot Blooded」など、ハードで硬派な曲がいくつもあります。

そして2匹目のドジョウを狙ったのが「I Want To Know What Love Is」で、これも大成功しました。もちろん私は好きではないです。



実はこの軟弱2曲の間に、「Juke Box Hero」があります。元の路線に戻った感じで、私はフォリナーの中で一番好きな曲なのですが、あまりヒットしなかったためか邦題「アイ・ウォナ・ノウ」になったと思っています。



詳しくは別の機会に書こうと思いますが、ハードロックやヘヴィーメタルのバンドがラブソングを歌ってほしくないわけです。いかつい格好をしてダミ声で、「I can't live without you」はやめてくれということです。
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2022年07月24日

80年代に軟弱化したグループ2

第2回はシカゴです。私が一番印象に残っているのは「Hard To Say I'm Sorry」ですが、やはりスローバラードなので今ひとつ好きになれませんでした。



ほかにも同じ路線で「You're the Inspiration」



ピーター・セテラがソロになっても「Glory Of Love」



ところが遡ってみると、あるじゃないかとんがった曲が。「25 Or 6 To 4」がなかなか覚えられなくて、邦題の「長い夜」(松山千春さんではありません)。



このヴォーカル、同じピーター・セテラですよ。曲とともに見た目も全然違う。特に髪型。

ウィキペディアによると、シカゴはロックバンドと書かれています。しかし80年代は明らかに違和感があります。これもヒット曲のために路線を変えた軟弱化の一例かと。

さて次は最終回、真打ちの登場です。さて、どのグループでしょうか。
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2022年07月23日

80年代に軟弱化したグループ1

私が盛んに洋楽を聴いていた1980年代のグループが、遡ってみれば以前よりずいぶんと軟弱になったなと思い当たることがいくつかあります。これらを3回シリーズで記していきたいと思います。きっかけは車の中で聴いたある曲です。

第1回はクール&ザ・ギャングです。私が初めて聴いたのは「Joanna」でした。当然、あぁこういうスローバラード系のグループなのかなと思っていました。詩の内容も軟弱だし。



実は、今は歳を重ねてこうしたスローテンポな曲も楽しめますが、若い頃はイライラして嫌いでした。だからクール&ザ・ギャングについても良い印象は持っていませんでした。

ところがその後遡ってみると、「Celebration」



「Get Down On It」



と、アップテンポでとんがった曲があるじゃないかと。私はこちらのクール&ザ・ギャングの方が断然好きです。調べてみるとこの2曲も80年代初頭なのですが、思い切り70年代の香りがします。

思えば時代的に比較されるアース・ウィンド・アンド・ファイアーについては、こうした軟弱化は思い当たりません。アースはいつでもアースのサウンドだったなと。

さて、第2回はどのグループでしょうか。
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