よく観察してみると、どうも鶏同士でいじめが発生しているようです。いじられっ子はすぐにわかり(ヒヨコの時から小さくてすばしっこい奴で個体の識別がつきます)、いじめっ子も何となくわかってきました。調べるとこのいじめは場合によっては深刻で、肛門を突いて内臓まで食べてしまうといった悲惨なものもありました。
対応策で多かったのが隔離することらしく、大急ぎで倉庫にあった端材と設計を考えるとどうしても足りない木材を買い求め、この度隔離するためのもう一つの鶏舎を作りました。面積はもともとの鶏舎の4分の1ほど、ここにその一羽かもう一羽いじめられが疑われる鶏を隔離するつもりでいました。
このいじめっ子については、近くでボリスブラウンという外来種の鶏を飼っている方がいるので、より身体の大きい外国人ならぬ外国鶏の間でもまれて修業させるかとも思いました。あるいは隔離するのはいじめられっ子の方ではなく、このいじめっ子を独房に入れて謹慎処分にと。
独房が完成したのはこの日ですが、いじめが発覚した後しばらく観察していると、どうもそんなに深刻な事態には今のところなっていないようです。いじめられっ子はギャァーという声を上げながらうまく立ち回っているようですし、いよいよこれが外傷が目に付くようになったら本当に隔離しようかと思い、今のところはそのまま放っておいています。
今後どうなるのかはわかりませんが、いつ卵を産み始めてもおかしくないこの頃ですから、マタニティブルーということで少々ナーバスになっているだけなら幸いです。もっとも、その後はずっとマタニティになるのですけれどね。もし今後何もなければこの独房が余ってしまいますので、いよいよ今度はウズラでも飼うかという気になってきました。