具体的には、二羽がかりでターゲットに馬乗り(鶏乗り?)になり、頭の後を激しく突いています。頭の毛は抜け、血がにじんでいます。鶏の習性で上からの圧力に対しては身をかがめて固まるので、攻撃されている最中はじっとしたままなのです。これでは余計やられてしまいます。
このままでは死んでしまうのが明らかなので、この日かつて作った独房に隔離しました。ネットで調べるとやはりこうしたいじめはよくあるようで、たくさん飼っている養鶏場では知らない間に鶏舎の隅で死んでいることもあるそうです。
次の日は独房から出して一羽だけのびのびとテラス脇のスペースにて。特別に餌をやったりしていたら、ポカポカ陽気の中このように今まで見たことがないポーズをしています。お腹を地面につけてべたーっと平たくなって眠っています。お腹いっぱいで暖かい藁の上で気持ちよくなったのでしょう。これまで群れの中で怯えながら過ごしていたのとは別世界のようです。
夕方になると再び独房へ。左手前がそれ、奥はあとの10羽が眠る鶏舎です。しかしこの方が幸せかもしれません。もしいじめ殺されていたらかける言葉としてよくあるのが、「これでもういじめられなくて済むね」でしょうが、そんなことになってはいけません。どのタイミングで合流させるか、思案のしどころです。