2017年09月09日

マグロは食べるが魚は食べない

少し前から健康寿命日本一が山梨県であることを知っていましたが、この度それがテレビ番組で取り上げられました。その理由として専門家が挙げた理由の一つに、魚をよく食べるからというのがありました。よく言われるDHAとかEPAをたくさん摂っているから、その根拠がマグロの消費量です。これも地元では有名な話ですが、静岡県に次いで第二位です。

しかしここに住んで10年、そんなに地元の人が魚を食べているという印象はありません。別にご近所さんの食卓を覗いたわけではありませんが、スーパーの売り場からとてもそうは感じられないのです。例えば富山などの日本海沿いや、愛媛や岡山などの瀬戸内海沿いのスーパーと比べても差は歴然です。

そこで調べてみました。こうした何かの食べものの購入日本一とかいう根拠は、たいてい総務省の家計調査年報です。見てみると、確かにマグロは2位ですが、魚介類全体では29位、生鮮魚介では金額で43位、数量で50位です(47都道府県以上あるのは政令指定都市が含まれているからです。毎年餃子で宇都宮と争っている浜松市が出るのはそのため)。

つまりマグロはよく食べるけれどそれ以外の魚介類は食べない、全体的には魚を食べていない県民性だということがわかります。なので先の専門家の根拠にはクエスチョンが付きます。DHAやEPAは青魚に多く含まれているはずですから。ちなみにアジ、イワシ、サバ、サンマなどは下から数えた方がずいぶんと早い順位になっています。

これも地元でよく言われることが、アサリの消費量が多いということです。見ると確かに全国金額1位、数量では4位です。シジミも金額9位、数量7位、ホタテ貝も金額8位、数量13位で、貝類全般でも金額7位、数量14位となっています。

当然だろうなと思ったのが、アジの干物が金額、数量とも2位、シラス干しも金額7位、数量9位です。地元のスーパーでは毎週釜揚げシラスの日替わり特売のチラシが入ります。今年はシラス漁が極端に不漁なようで、毎日見る漁協のツイッターでも休漁ばかりです。

繰り返しますが、よく海なし県だから逆に魚をよく食べるといった説明は、統計上は通用しないことになります。マグロ以外の魚が店頭にあまり並んでいないから、魚といえばマグロということになるのだと思います。
posted by bourbon_ueda at 00:00 | Comment(0) | 田舎暮らし
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