2025年12月10日

阿久悠さんは古い映画がお好き

以前からいつか書こう書こうと思っていたネタです。いつものテラスでの炭火焼きの後シャワーを浴びているといろいろな楽曲が頭を巡ってくるのですが、この日は石野真子さんの「狼なんか怖くない」でした。



その中で、「鼻が邪魔だと誰かがいってたわ 古い映画の台詞だったかしら」という箇所があります。これはヘミングウェイ原作の映画「誰がために鐘は鳴る」に出てくる台詞で、作詞した阿久悠さんはもちろんここから持ってきたと思われます。

考えてみると阿久悠さんはこの他にも古い映画からの歌詞が多く、沢田研二さんの「勝手にしやがれ」はまさにそういうフランス映画のタイトルそのものです。ちなみに歌詞の中に「勝手にしやがれ」という言葉は出てきません。



しかし阿木耀子さんの作詞による山口百恵さんの「プレイバックPart2」では、「ステキな歌が流れてくるわ 勝手にしやがれ 出ていくいんだろう」という箇所があります。沢田研二さんの歌にはありません。



また阿久悠さんは、同じ沢田研二さんの「カサブランカ・ダンディ」ではもちろん映画「カサブランカ」のことで、歌詞にも「ボギーあんたの時代はよかった」「うれしい頃のピアノのメロディー」「男のやせがまん粋に見えたよ」など、映画のストーリーそのままです。



そしてまたまた沢田研二さんの「憎みきれないろくでなし」の歌詞では、「昨日のことは忘れてしまった」「明日のことはわからない」といった内容は、やはり「カサブランカ」でボギーが言い寄ってくる女性に対して放った台詞から来ていることは明白です。



ちなみにずいぶん前に甥っ子が小さかった頃、友達に「昨日何やってたの?」と訊かれたら「そんな昔のことは忘れた」、「明日は何やってるの?」と訊かれたら「そんな先のことはわからない」と答えなよと教えたことがあります。実践しているようでした。

初めの狼の話に戻りますが、阿久悠さんはピンク・レディーの「S・O・S」でも冒頭に、「男は狼なのよ」と作っています。こうした同じ作詞家の点と点を結んでいく作業は実に楽しいものです。実は作曲家にも同じことが言えますが、それはまた別の機会に。

posted by bourbon_ueda at 00:00 | Comment(0) | 田舎暮らし
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