理由は登山口が近いから。天女山の駐車場までは15分ほど、これまで天の河原までは何度も歩きましたが、今回はその先です。しかし山登りはいつも最初の30分がつらく、あとは身体が慣れてくるものだと気楽に考えていましたが、どうも今回はいつまで経っても楽になりません。
歩き始めて2時間、とうとう途中のビューポイントである前三ツ頭というところで昼食、折り返しとなりました。特にコースが厳しかったわけではありませんでしたが、明らかに普段の運動不足がたたりました。運動不足を解消しようと登山をするのではなく、運動不足を解消してから登山をするべきでした。

標高2,300mからの景色です。右手に雲で隠れているのが南アルプス、左手に雲で隠れているのが富士山です。いつもは日向山山頂から遠くに八ヶ岳を臨んでいたのが、今回は逆です。普段自宅から眺めている八ヶ岳の肩辺りにいるわけで、自宅は多分あの辺だろうと探しながらしばし休息をとりました。
それにしても誤算はその暑さです。赤岳でご来光を見るときにはダウンジャケットを着ていたとか、事前の山の天気予報では午前9時の気温が10度だったとかの情報があったものだから、防寒の用意をしていったのがまったくの杞憂に終わりました。半袖1枚で汗びっしょり、標高2,300mでも涼しいという感じはありません。猛暑の影響がここにまでとは。
途中「登る勇気よりも引き返す勇気の方が大切なのだ」と訳のわからないことを言い聞かせながら、ほとほと身の程を知った4時間の行程でした。日頃の体力づくりを再開して、必ずや近いうちにリベンジすることを誓いました。