その直後は高速バスが動かない中、カーナビなしの自家用車で東京へ仕事に行き、2泊3日しました。それまでのカーナビ依存のドライブが、昔東京に住んでいたことも幸いして自分の中の地図感覚が研ぎ澄まされ、呼び戻された貴重な体験となりました。
帰ってきて新しいカーナビの注文を決意、このような物流事情でもネット通販では早々に届きました。それが3月16日のことです。それから3週間、あれこれと考え、情報を探し、部品を購入し、組み合わせ、何とかこの度一応の完成型となりました。

購入したのはすべての情報がメモリーに内蔵されているポータブルタイプです。今までのものは13年前に購入したものでフル装備の最新型、媒体は何とCD-ROMです。もったいないので今の車に乗り換えるときに移し替えたくらいです。モニターは7インチで写真の赤線くらいの大きさを占めていました。ずいぶんと視界がすっきりしたものです。
苦労した一つはリアカメラとの接続。以前のものはディーラーで取り付けてもらったのですが、今回は自分でやらなくてはなりません。どれがカメラの配線か、もう手元には見当たらないカーナビの接続説明書をネットで探し、ちょうど定期点検があったのでディーラーにも聞き、部品を何度か替え、やっと映るようになりました。

もう一つはスピーカー。ナビだけでなく音楽が聴け、映像が見られ、写真も表示できるという多機能はいいのですが、何しろ内蔵のスピーカーがしょぼい。運転中の眠気覚ましに一番効くのは好きな音楽を聴くことである私にとって、これは重大事です。いろいろと探した結果、パソコン用の小さいスピーカーを足元の物入れに配置することで落ち着きました。音楽はこれも別途購入したSDカードに。SDHC対応ではないので容量は2GBまで、これでも400曲くらいは入ります。ちなみにスピーカーもSDカードも800円前後です。
さすがにVICSはありませんが田舎暮らしには必要ないだろうということで割り切り、テレビだけはワンセグのものが付いています。思えば自宅のテレビの地デジ対応はいろいろと考えたのですが、車のテレビについては何も考えていませんでした。カーナビの故障にかかわらず、今年の夏には見られなくなっていたのです。
地図の精度はしかたありませんが、検索や案内機能はこれまでのものより優れています。そしてこれだけの機能が詰まって驚きはその値段、何と16,800円です。もう生産終了モデルで在庫処分的な売り方だったようですが、以前のものは全部で約35万円もしたので、隔世の感ひとしおです。
あと以前のナビの問題は、FMとAMラジオの機能だけ残って助手席の下で大きな顔をしているチューナーと、1DINに入っている本体、それにもう1DINに入っているカーオーディオ(ナビのチューナーと連動)の取り扱いです。FMは携帯音楽プレイヤーからトランスミッターでやはり好きな音楽を飛ばして聴くのと、AMは1620kHzのハイウェイラジオで必要です。今はまだテレビのアナログ波の音だけも聴けるので、これらは地デジ終了後に考えることにしています。