消費税率が10%になると、一般的な家庭で年間約10万円の支出増となるそうです。これは確かに痛いですね。そこで、どうすれば消費を倹約することなくこの10万円を減らすことができるのか、いつも考えていることをベースに一つの対策として記しておきます。
結論は、なるべく完成品を買わないこと。物を買わないわけではありません。最終的には同じものを手に入れるのですが、出来上がったものではなくその材料や部品を買って、自分で作ることです。
材料や部品には、それを使って物を作る人件費や流通コストなどが上乗せされて完成品の値段になります(これらのコストのことを会計用語での付加価値といいます)。消費税は消費者が支出した際の本体価格がベースとなりますから、支出する際にはなるべく少ない金額にして、後の工程は自分で行うのです。野菜づくりにしてもそう、DIYにしてもそう、食事にしてもそうです。
すると一様に返ってきそうな反応が、「そんなことしている時間がない」だと思います。確かに今の生活の中では無理かもしれません。ここは発想の転換が必要です。そのような時間を作れる生活ができないか。多くの場合、一番のネックは仕事でしょう。いまさら転職しても確実に収入は落ちるとしたらなおさらです。
しかし、今の収入で消費税率がアップしたら確実に手元に残るものは減ります。転職して収入は落ちても、支払う消費税が増えなければ手元に残るものは変わらないかもしれません。よくGDPの説明で用いられる名目と実質の考え方です。
すると、10万円を節約するために転職したら10万円の収入減どころではないということになるでしょう。確かに金額だけを見ればそうでしょう。が、そこには金額には変えられない充実感、満足、精神衛生があります。
それはつまり、田舎暮らしです。都会からの生活に比べれば収入が減るのが一般的ですが、消費税だけではなく支出そのものが減ります。残るものは本当に変わらないかもしれません。そして何しろ、自然環境が素晴らしい。
まあこれは私の一方的な価値観です。よく田舎暮らしを望んでいても躊躇している多くの都会の人に対しては、いつも“やったもん勝ち”と話しています。まずはその環境に身を置いてみて、よく考えて行動すれば何とかなるものです。
2012年03月30日
消費税増税への一対策
posted by bourbon_ueda at 00:00
| Comment(0)
| 田舎暮らし
この記事へのコメント
コメントを書く