予想通りの展開に思わず失笑してしまいました。中部横断道の八ヶ岳南麓ルートについて、先日国交省の人が現地視察に来たそうです。その後の記者会見の様子が地元紙に載っていました。その最初の発言として書かれていたのが、「市の観光振興のために道路は必要」というものでした。おいおいって。
清里の衰退は高速道路がなかったためでしょうか。かつての原宿のような賑わいの頃は高速道路があったのでしょうか。市の観光地は清里以外にもいろいろありますが、その出入り口としては中央道の須玉・長坂・小淵沢ICで事足ります。横断道は観光客の流入よりは素通りを助長することは、地図を広げれば明らかです。
賛成・反対以前に、何かの主張や説明をする際にこうした論理的な矛盾が通ってしまうことが何よりも問題です。耳障りのよい言葉の本質的な意味を、何事においてもよく考えなければなりません。
あと、戦国時代の甲斐国の民の話を持ち出す人がいるようですが、論理のすり替えも甚だしいです。当時は電車も車も舗装路もないわけで、それを海への憧れといった感情面に訴えられても全然ピンと来ません。今は行こうと思えばすぐに行けるのです。
一見もっともらしい言葉、声の大きい人の言葉が論理的な裏付けがなくまかり通ることが、一番あってはならないことです。
2013年01月16日
道路を造って観光振興?
posted by bourbon_ueda at 00:00
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