
地元の「北杜ふるさと祭り」に初めて出店しました。これまで清里などで行われるイベントで都会からの人が来るパターンは何度か経験していますが、ほぼ100%地元客であろう催しはどのようなものか想像できませんでした。どのようなメニューが支持されるかわからないので、とりあえず普段
店で提供しているものをベースに8品目並べてみました。

当日は何日か続く猛暑でグランドの土ぼこりが舞い、サンプルといえどもこうしてラップをしなければならず、またメニューの特質上あらかじめ器に盛って大量に陳列しておくこともできず、周りに比べると何とも地味な印象となりました。周りは皆こうした出店に慣れているようで、専用ののぼりや横断幕を用意して派手に店頭を飾っていました。

一日通してはっきりわかったことは、この祭りの主役は子供だということです。小学生から高校生は友達同士のグループで、それより小さい子供は家族連れで、いずれも子供の食べたいものが人気のようでした。行列を作っているのはタコ焼きやわたあめ、クレープといったいわゆる屋台メニューで、専門性の高いメニューは苦戦していたようです。
私たちは事前の説明会での出店リストを見て、どこも似たようなメニューで変わり映えしなく、これでは退屈してしまうかなという思いもあって、一風変わったメニューを用意したわけです。ところが子供達にとってはニョッキだガスパチョだタイカレーだといっても、何のこっちゃで終わってしまうのですよね。実際購入してくれたお客さんは大人ばかりでした。
それでもこれに懲りて来年は出店を見合わせるようなことはしません。今回は様子見で傾向がわかったので、次回はしっかりと戦略を練って臨もうと思っています。とは言っても屋台メニューをやるわけではありません。この日帰ってから早速来年に向けてのメニュー構成について話に花を咲かせました。
そのような中で、嬉しかったことがいくつかありました。
・しばらく店にいらしてなかった方が訪れ、その事情が明らかになったこと
・友達から聞いて店の方に初めて行ったら臨時休業で、貼り紙を見て会場に来たという方がいたこと
・何回か店の方にいらした方が、このブログの
音楽の話題に共感してくれたこと
・店のことは知っていたがいらしたことがない方で、改めてその存在を確認してくれたこと(この日はショップカードを持ち帰る方が結構いました)
・隣のブースの方にくんたまを差し上げたら、その後何回も計20個くらい買ってくれたこと(くんたまは他のお客さんもまとめ買いの傾向があります)
などなど、いつも店に来て下さる方や初めて店を知る方など、いろいろな出逢いがありました。イベントの出店はいつもそうですが、売上以前にこうした交流が実に楽しいものです。
また、澄んだ空気とネオンのない空間で間近に見る花火のきれいなこと。熱海の花火以来だったか、久しぶりに空気の振動を肌で感じる距離で花火を見ました。これだけでもこの日は出店した価値ありです。
さて、いろいろなことがあったこの日のことを後で思い出しながら、頭の中で巡っている曲はクレージーキャッツの「悲しきわがこころ」です。一番ずつ歌詞を歌い終わった後に毎回「勉強になりました」と一言つぶやきます。まさに今の心境はこれ、いやはやわからないものですなぁ。
ハナ肇とクレージーキャッツ「悲しきわがこころ」
posted by bourbon_ueda at 00:00
|
Comment(0)
|
農家レストラン