2022年11月11日

ありがとうピヨたち

私は常々、死別に際してはそれまでの喜びとその時の悲しみの度合いが、プラスマイナスゼロではないかと思っています。楽しい思い出がたくさんであればその際の悲しみは深い、そうでなければそれほどでもないというわけです。

この日の朝、最後のピヨが永眠しました。本には長ければ10年くらい生きると書いてありましたが、もうすぐ9歳になるところでした。一羽になってから2年以上、よく一人暮らしならぬ一羽暮らしが長続きしたものだと思いました。

思えば9年前、ヒヨコから飼うには途中死んでしまうとあったので、本当は5羽でよかったところ10羽注文し、孵化場に取りに行ったらおまけで2羽くれて、計12羽でのスタートでした。結局その12羽がすべて卵を産むまで育ったため、一時は産卵箱や止まり木は満員状態でした。

自家製の鶏舎に入場間もない様子は次のようでした。



最後の一羽はこのうちでもっとも賢く、例えば囲いを作って鶏舎から開放した際に、どこから出たのかその一羽だけ囲いを抜け出し、下の畑で遊んでいたのです。ほかの鶏たちはそのルートがわからず出ていませんでした。

そうしたことが何度もあり、一番驚いたのはそれに気付かず私が畑で鍬を振るっていたら、「何やってるの?」と言わんばかりにその一羽が近付いてきたことです。もちろんほかの鶏たちは囲いの中。その時からもともと人なつこい面がありました。

その一つがこの写真です。妻が草取りをしている中、そばを付いて回るのです。半年くらい前、昨年の初夏のことです。ついこの間までも、こうした光景が日常でした。

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今は私たちはとても悲しいけど、それと同じくらい今まで楽しいことがたくさんあったよ。ありがとうピヨたち。もう生き物は飼わない。
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2019年11月10日

備忘記録だからスルーしてね

もともと今でも続けているいくつかのブログを始めたのは、自分自身の備忘記録のためでした。なので今回は昨晩記した内容の詳細で、まったく個人的なものです。興味のない方はすぐにスルーして下さい。

一番かわいがっていた鶏が動けなくなり、糞尿垂れ流しの状態がしばらく続いていました。何日かは寝る前にお尻を拭いていたのですが、一昨日は流水で洗い流すことにしました。そして昨日同じようにしようとすると、明らかに状態が違う、血のようなものがお尻以外から流れている様子です。

老眼なので眼鏡をかけてよく見てみると、何とモモ肉のところにびっしりとウジ虫が張り付いています。通常は羽毛で覆われているはずですが、もう劣化したのか破けたのか肉がむき出しになっていて、そこに蝿が卵を産み付けたようです。蝿がたかっていたのはてっきりウンチかと思っていましたが、これは想定外でした。

急いで流水や歯ブラシでウジ虫をかき出し、でも当然体はびちょびちょで、冷えないように石油ストーブをつけて乾かしました。歯ブラシも痛いでしょうが、血が出るくらいウジ虫にかじられていたのも痛かったはず。この日はずっと仕込みに追われていて、ほとんど様子を見る時間がなかったのが悔やまれます。

いつもはテラスでする炭火焼きですが、この日はストーブの前に鶏を寝かせ、暖めながら乾かしながら様子を見ながら、おとなしいおかずの晩酌です。脚をきれいにしてもらった安心感からか、穏やかに眠っているように見えました。ときどき動くので、あぁまだ生きているなと。

私たちの晩酌も終え、じゃぁ今晩はストーブをテラスでつけたままにして寝るかと片付けようとしたところ、鶏に異変がありました。鶏が寝る箱に移す際に、「あれ、動いてないよ」。触ると体温も下がってきたようで、この時点が臨終だったようです。

人間の勝手な解釈ですが、ウジ虫にやられていたところをきれいにしてあげたところで満足し、その後ストーブを焚き続けるのも大変だしコストもかかることを見越して、「もうここいらでいいよ、ありがとう」とばかりに自ら永眠したのではないかと思ってしまいました。

その晩はもちろん、翌日敷地の一角にお墓として埋める際も、涙と鼻水が止まりませんでした。生き物を飼うのはもういいや。
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2019年11月09日

Can't Stand the Heartache

スキッド・ロウを覚えていますかね。「Youth Gone Wild」が一番有名でしょうか。歌詞の中にも「Skid Row」と出てきます。



さて彼らの曲の中で、こわもてのヘビーメタルバンドがそんな曲歌うなよというのが、「Can't Stand the Heartache」です。歌詞は詳しく見ていませんが、おそらく失恋の心の痛みでしょう。

しかし今夜はこの曲を思い出さずにはいられません。鶏たちの中で一番体が小さく、一番いじめられて、一番餌をとるのが下手で、一番餌を食べるのが遅く、だから私たちが一番かわいがっていた一羽が先ほど息を引き取りました。最期は私たちがテラスで晩酌している前で、ストーブの前に暖かく横たわらせていました。

数ヶ月前から足腰が弱くなり、止まり木に飛び上がれずに地べたで寝ていました。数週間前から歩くこともできなくなり、じっとしているだけでした。ここのところは鶏舎ではなく特別に段ボール箱で部屋を作り、暖かいテラスで夜を過ごさせていました。

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立っていた時の最後の写真です。この頃はまだ畑に放して虫などを追いかけていました。最近は完全に介護状態、目も見えなくなっているので口元に餌を持っていってやったり、糞尿も垂れ流しなので流水で洗ったりしていました。

最初に12羽のヒヨコを買って、これで5羽いなくなったことになりますが、今回だけは単なる12分の1ではありません。わかってはいましたが、生き物を飼うってこういうことなのだと改めて実感しました。より人になつく犬などはとても飼えません。

ではスキッド・ロウの「Can't Stand the Heartache」をどうぞ。

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2019年03月24日

産みの苦しみ3,000個

ピヨたちが毎日卵を何個産んで、それを何個使ったかという記録を付けていますが、この日ついに累計3,000個を産みました。しかし1,000個までは325日、そこから2,000個までは265日だったのに対し、そこから3,000個までは579日かかりました。早くも産卵のピークを過ぎているようです。

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秋口の心配から一転、今は順調に産み続けています。今はこうして常時50個ほどの在庫があります。なので店のサンドイッチは毎週オムレツサンドがあります。

2015年3月30日に生まれたピヨたちなので、もうすぐ4歳になります。卵を産み始めて約3年、当初は12羽でしたが今は9羽、決して良い産卵率とは言えませんが、毎日健康的に育って長生きしてくれればそれでいいです。もちろん卵も細々とでも産み続けてくれれば。
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2019年02月01日

七十二候は本当だった

二十四節気というのがありますね。よく天気予報で紹介される大寒とか立春といったものです。それをさらに3分の1ずつ区切った七十二候というのがあります。私も全然知らなかったのですが、その一つに鶏始乳というのがあります。にわとりはじめてとやにつくと読むらしいです。

意味は、鶏が春を感じて卵を産み始める時期ということです。思えば昨年もその前の秋に産まなくなった後、この時期に急に産み始めたのでした。そして今年も、その前の秋からぱったり産まなくなり、ここへ来て徐々に産むようになり、遂にこの日は5個産みました。これは昨年9月2日以来です。

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3羽亡くなって鶏の数も少なくなったことや、もうすぐ4歳なので産卵も落ちてくることを考えても、相対的に伸びてきています。やはり昔の暦はすごいものですね。人間にとっては毎年今が一番寒い時期、それなのに鶏たちは春を感じているのでしょうか。日々見ていてもとてもそうは思えませんが。

ここ数ヶ月、餌ばかり食べて卵を産まない鶏たち、いわば食客でしたが、これでいくらか貢献してくれそうです。もっとも、食客とはタダで食わせている代わりにいざという時に役に立つ人材のことを指しますが、さて役に立っていたのでしょうか。
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2018年10月25日

新しいピヨ小屋が完成

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先日の台風24号は地元でも大きな被害を出したようで、いまだに傾いた電柱や通行止めの道路があります。うちでもテラス席の壁が壊れました。

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応急処置はしましたが、だいぶもろくなっていたのでいずれ抜本的に直さなければいけないところでした。

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その煽りで隣接していたいじめられっ子たちのピヨ小屋が倒壊しました。ピヨたちは無事でしたが、これも応急処置だけはして、いずれ作り直さなければならないところでした。

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それがこの日、ようやくできました。枠組みの木材は買ったものの、屋根や壁、扉、止まり木、産卵箱、金網はすべて再利用で済みました。以前より間口は狭くなったものの、全体としてはだいぶ広くなりました。

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以前と比べてだいぶ豪華な作りに変わったせいか、最初ピヨたちは明らかに戸惑っていましたが、結局いつも通り止まり木の上で寝ていました。もう台風は来ないでしょうが、これで一安心です。
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2018年10月24日

毎日4合の玄米飯を食らう

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私たちではありません、ピヨたちです。近所の農家の方から毎年たくさんくず米をいただきます。これまでは生米のままやっていましたが、ある時お客さんが残したご飯をやったらこれが大喜び。そこで今年はそのくず米を炊飯器で炊いて、ご飯としてやることにしました。もちろん大喜び。

電気炊飯器は5.5合炊きですが、玄米は粘りが強いので吹きこぼれるらしいのです。そこで毎日4合にとどめています。もともと糠は配合飼料で食べていますが、糠を取り除かない玄米は健康そのもの。昔、江戸患いと呼ばれた脚気にはならないでしょう。鶏の脚気は聞いたことありませんが。
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2018年08月04日

食卵を防止する産卵箱

食卵癖というのがあります。自分、あるいは他人(他鶏?)が産んだ卵を食べてしまう現象です。卵自体は栄養価もありおいしいので、産んでは食べという癖になるとかなり厄介です。もともとはたまにある殻が薄い卵が割れてしまい、それを食べてみたらうまかったというのがきっかけのようです。

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最近それが特に多くなってきました。もともと産卵箱の中が傾斜になっており、産んだところと採取するところが離れているのですが、首を突っ込んでまで食べてしまう始末。どうしたものかと考えて作り直したのがこの産卵箱。卵が転がるスロープをかなり長く、傾斜をきつくしました。

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結果、今のところうまく転がって集まってきています。これならいくら首を伸ばしても届かないでしょう。本当に癖になっているらしく、卵を産むのではないのにひっきりなしに産卵箱に入ったり出たりしている鶏がいます。おいしいものがある場所としてインプットされてしまったようです。

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作り直した産卵箱はこれまでの2つから1つのスペースになりました。普段からあまり産まないので十分なのですが、この日はどういう訳か一度に3羽も入っています。ただでさえダウンジャケットを着てこの猛暑、そんなに狭いところにくっついていたらさぞ暑かろうに。

暑さのせいではないと思いますが、先日また一羽死んでしまいました。相変わらず原因は不明です。これで9羽、この産卵箱に入るいじめっ子グループは7羽となりました。仕方ないですね。
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2018年05月26日

断末魔の叫びを初めて聞いた

断末魔の叫びというのは知識としては知っていましたが、この度それを初めて聞くことになりました。この日は天気も良いので、恒例となっている鶏たちを鶏舎外に解放しました。これまで書いていませんでしたが、実はいじめられっ子が2羽に増え、隔離しているので残り9羽を解放です(2羽はいつも日なたに解放されているので)。

ところがその数を数えても8羽しかいません。いつのまにか外に出たかなと(実は少し前に網の裂け目から2羽出ていたのでした)思って探したところ、テラス下に座ったまま(正確には立てなくなったままでしょう)動かなくなっているのが1羽いました。

これまでも動きが止まって餌を食べなかったりしているのが時々いましたが、約2年前のを除けばその後どれも快復していたのでした。ところが今回のは明らかに様子がおかしく、多分このまま逝ってしまうのだろうと思わせるほどでした。動かないまま苦しそうに(見える)何度も首を振っている様子をただ見ているだけしかできません。

その後いつものように気にしながらもその上のテラスで炭火焼きをしていたのですが、それも終盤にさしかかったところで大きな叫び声が聞こえました。もう辺りはすっかり暗くなっていたので、もしやと思い懐中電灯を持ってテラス下を覗きました。案の定、その1羽がぐったりしていました。

月並みですが、生き物を飼うって喜びと悲しみが同居していますね。あと10回こういう思いをしなければならないと思うと、もう鶏(に限らず)はいいかなと思ってしまいました。
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2018年01月24日

急に産み始めたピヨたち

喪中の方にはお送りしていませんが、今年の年賀状には昨年大きな出来事が相次いだわが家の10大ニュースを載せました。その第1位は、「ピヨたちが卵を産まなくなった」です。一羽のいじめられっ子を除き、10月15日以来まったく産まなくなりました。原因はさっぱりわかりません。

それがここ数日、急に産み始めるようになりました。1月7日に約3ヶ月ぶりに、その後もだんだん産むようになり、一週間前からは一日5個とか6個とか、そして遂にこの日は10個産みました。いじめられっ子は産んでいないので、いじめっ子たちは10羽パーフェクトです。この次の日も7個産み、ついに在庫は50個となりました。

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一ヶ月前にはこんな状態だったのに、急にその使い途に困るようになりました。しかもその前に買った卵が30個もあります。まさかこんなに急に産み始めるとは思いませんでしたから。

それにしても原因がわかりません。餌も変わっていないし、いつも通りの生活です。朝はマイナス10度にもなりますが、相変わらず元気です。
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2017年12月12日

そして誰も産まなくなった

以前ピヨたちのいじめ問題のことを書きましたが、その後いじめっ子の方の産卵が極端に落ちてきました。関係があるのかわかりませんが、通常産卵率が落ちるのは冬場と本に書いてあるところ、夏場から明らかに落ちてきました。もう数日すると2ヶ月も産んでいないことになります。

その一方で隔離したいじめられっ子は順調に産んでいました。ほぼ2日に1個のペース。ところがここに来て、そのいじめられっ子も産まなくなりました。もうすぐ2週間になります。これは非常事態、もともと自家養鶏の卵を使った料理を店の売りにしていたのに、これではどうにもなりません。

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かつていっぱいだったこの卵保管箱もこの通り、赤いのがいじめられっ子の卵、白いのは足りないので買った卵です。これでは辛うじて作っていたプリンも店で提供できません。何が原因かわかりません。餌が極端に減ったわけでもないし。

近頃ピヨたちに向かって言っているのですが、「お前ら通常の養鶏場だとたちまちクビだぞ、お肉にされちゃうんだぞ」。それでも毎日野菜の残さを食べてくれるので、助かっていることに変わりはないのですが。ただ、餌づくりに手間がかかるのも変わりはないのです。いっそ市販の配合飼料にしようかと一瞬頭をよぎってしまいます。

ちなみにアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」では、原作と映画では結末が違うのですよね。興味がある方にがっかりさせていけないので、どこがどう違うのかはあえて記しません。原作の後に映画を観た方がよいかと思います。昔、角川映画でありましたね、「読んでから観るか、観てから読むか」。
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2017年10月29日

さながら頑張れ未来の巨匠たち

ピヨたちを飼って本当に良かったと思うのは、卵はもちろんですが野菜の残さをほとんど処理してくれることです。おかげで生ゴミが相当減っています。なので卵を産まなくなってもその役割には重宝するのです。

今年も聖護院かぶらを育てました。いつもの千枚漬けならぬ百枚漬けを作るのですが、皮を含めた外側の部分をかなりぶ厚く削ります。おまけに今年はこの長雨のせいか中まで傷んでいる実が多く、丸ごと使いものにならないものも出てきました。

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そこでこれらをこのように細かく刻みます。いくら残さとはいえ、葉もの以外はそのまま食べられません。大好きなイモ類などはついばみますが、それほどでもないこうした野菜は刻んで糠にまぶすときれいに食べてくれます。ただひたすらさいの目状に刻むこと1時間、捨てればゴミですが活かせば資源です。

こうした単純作業を黙々と続けていると、さながらテレビ番組「チューボーですよ!」の頑張れ未来の巨匠たちのようです。今脚光を浴びているシェフ達も最初はこのような作業から始まるのですよね。
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2017年09月01日

深刻ないじめ問題が発生

以前ピヨたちのちょっとしたいじめがあった時、急いで隔離用の独房を作ったものでした。しかしその後大したことにはなっていないのでそのままにしておいたところ、この日いつもよりも大げさなわめき声がいつになっても止まない異変に気付きました。よく観察してみると、これまでにないいじめが発生していました。

具体的には、二羽がかりでターゲットに馬乗り(鶏乗り?)になり、頭の後を激しく突いています。頭の毛は抜け、血がにじんでいます。鶏の習性で上からの圧力に対しては身をかがめて固まるので、攻撃されている最中はじっとしたままなのです。これでは余計やられてしまいます。

このままでは死んでしまうのが明らかなので、この日かつて作った独房に隔離しました。ネットで調べるとやはりこうしたいじめはよくあるようで、たくさん飼っている養鶏場では知らない間に鶏舎の隅で死んでいることもあるそうです。

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次の日は独房から出して一羽だけのびのびとテラス脇のスペースにて。特別に餌をやったりしていたら、ポカポカ陽気の中このように今まで見たことがないポーズをしています。お腹を地面につけてべたーっと平たくなって眠っています。お腹いっぱいで暖かい藁の上で気持ちよくなったのでしょう。これまで群れの中で怯えながら過ごしていたのとは別世界のようです。

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夕方になると再び独房へ。左手前がそれ、奥はあとの10羽が眠る鶏舎です。しかしこの方が幸せかもしれません。もしいじめ殺されていたらかける言葉としてよくあるのが、「これでもういじめられなくて済むね」でしょうが、そんなことになってはいけません。どのタイミングで合流させるか、思案のしどころです。
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2017年08月22日

2,000個産みました

毎日ピヨたちがいくつ産んだとか、それをいくつ使ったとかを記録しています。そしてこの日、ついに累計2,000個の卵を産みました。1,000個を産んだのが昨年11月30日、それまで325日かかっていたのが、次の1,000個までは265日でした。

それにしてもこの夏は産みません。7月9日からこの日まで、3個産んだ日はありません。11羽もいるのに0という日もしばしばです。昨年もこのような時期はありましたが、2個以下という期間は7月25日から8月8日まででした。その後5個とか8個とか産んでいます。2個以下という期間は昨年は13日、今年は今のところ44日です。今後も更新するかもしれません。

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というわけで今の在庫はこの通り、これまでよくご近所さんやお客さんに差し上げていたのですが、とてもその余裕はありません。毎週末のプリンで精一杯です。ましてやくんたまなどは。これまで最大の在庫は90個くらいになったこともあったのですけれどね。
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2017年07月17日

ピヨたちのストライキ

ピヨたちが一斉にストライキに入りました。ここのところいっこうに卵を産みません。この5日間はゼロです。11羽いて、これまでの平均産卵率が30%強ですから、少なくとも15個くらいは産むはずなのですが。やっとこの日1個産みました。

夏バテと思いきや、相変わらず食欲は旺盛です。それだけ食べればいくらか産めよといった感じです。よって今後のの卵メニューにも影響してきそうです。ただ、牛と同様寒さには強いが暑さには弱い動物なので、いくぶん致し方ないかもしれません。

今後は団体交渉権を使ってこれまでの待遇改善に動くかもしれません。もっともこれらのいわゆる労働三権は労働者の権利、ピヨたちは労働者という意識はないでしょうし、団結権なども考えなくていいでしょう。ピヨ労働組合結成?考えられません。

ストライキといえば思い出すのは、「老人と子供のポルカ」という曲です。「ズビズバー パパパヤー やめてケレ やめてケレ やめてケーレ」で始まるあの曲です。その後に1番は「ゲバゲバ」、2番は「ジコジコ」、3番は「ストスト」と続きます。これらは当時社会問題となっていた内ゲバ、交通事故、ストライキを歌ったものでした。

貴重な映像をどうぞ。

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2017年07月06日

恐るべしピヨたちの出しもの

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トウモロコシが育ってきました。しかし同じ日に種をまいたのに、生育が大きく違います。写真手前の株が明らかに大きく、葉の色が濃いです。

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時差まきした2列目も同様です。写真手前の方が目に見えて育ちが良いです。なぜだろうとずっと思っていました。

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この2つの畝を違う角度から見ると答がわかりました。この成育の良い株たちの向こう側には、そうピヨたちの鶏舎。糞は定期的に掃除しているし、雨よけの屋根は完璧なのですが、やはりじわりじわりと地下に浸透して下の畑に影響するようです。

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替わってこれはさらにその下の畑、山麓に住んでいるので畑や田んぼは段差をもって隣接しているのです。これはいつも地主さんがまいているヒマワリなのですが、まあこの時期の生育はこんな感じ。

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ところが一部だけこんなに大きくなっている株があります。もう花も咲いています。

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上の畑から見るとこんな感じ、すっかり顔を出しています。そしてその手前に見える左側はカボチャの苗、右側はトマトの苗です。別にまいたわけではありません。実はここはピヨたちの糞の置き場、ここで熟成させてやがて畑にまきます。カボチャやトマトの種を丸飲みするので、こうして出てきて生えるわけです。

先の鶏舎と畑との段差に比べると相当な高さがありますが、それでも時間をかけて浸み出してくるようです。まぁこちらは雨よけがないので、じゃんじゃん地下に浸透しているわけですけれどね。

畑に使う肥料には牛糞のほか、豚糞、鶏糞などがあります。中でも鶏糞は効き目が強いので、その取り扱いは注意して下さいと本には書いてあります。これらを買ったことはありませんが、自然に出てくるので使わない手はありません。それにしても恐るべしその威力、いや重宝しています。
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2017年06月27日

鶏たちを解放してみた

いつも鶏舎の扉を開けては飛び出してくる鶏たちを押しやり、魅力的な餌を投げ込んではいたのですが、どうも外の世界に興味があるような様子は否定できないでいました。そこでこの日、畑も特にやることがないので、昨年の大豆を殻から外す作業をテラスでやっていたので、目が届くだろうから解放してやろうかと扉を開けました。

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一つの集団はこうしてカボチャの葉っぱをついばんでいます。もともとなぜかこの場所に生えていたカボチャの苗ですが、おかげその後丸裸になってしまいました。

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もう一つの集団はこうして盛んに土を足で掘っています。ほどなくカボチャの集団も同じことをし始め、なるほどチキントラクターとはよく言ったものだと思いました。稲藁を敷いたところを掘り返し、軒並みミミズを見つけてはラグビーをしながら皆で食べていました。ただ与えられるより、こうして自分たちで見つけることがより楽しいのでしょうね。

今回はトライアルでの解放でしたが、こんなに喜ぶのであれば今後は本格的な解放計画を考えなければなと思いました。
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2017年05月07日

地面と同じ高さになっている鶏

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どうも鶏たちは穴を掘るのが大好きなようで、ところどころ洞窟のようになっています。土の中の虫でも探しているのでしょうかね。そこへ今回、外界と隔てているネットのすぐそばに大きな深い穴を掘り、そこへ思い切り潜って砂浴びをしている鶏がいました。なのでほとんどその高さは地面と同じになっていました。

せっかくなので動画も撮りました。


もともとこうした深掘りをしている姿を見て、一時は脱走を企てているのかとも思いました。それで思い出した映画が「大脱走」、「勝利への脱出」、「ショーシャンクの空に」です。大脱走ではスティーブ・マックイーンのバイクシーン、勝利への脱出ではペレのオーバーヘッドシュート、ショーシャンクの空にでは汚物の排水口を伝って逃げたというシーンが印象に残っています。
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2017年01月15日

浴室の氷が溶けない寒さ

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今シーズン最強寒波の襲来とかでこの地も寒くなっていますが、どれくらい寒いのかを表したのがこの写真です。鶏たちの飲み水が当然凍るので、これを朝に取り出して水というかお湯に替えてやるのです。作業は浴室にて、その氷の塊を放っておいたら夕方になってもこれ。

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一年中ダウンジャケットを羽織っているとはいえ、これではかわいそう。ということで、鶏舎の周りをこうして覆いました。これでだいぶ違うでしょう。二日連続の真冬日、この日の最低気温はマイナス8度でした。毎年2月に始まる寒いほどお得フェアも今年はこの日が初日。いきなりの50%オフとなりました。
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2016年11月30日

祝!1,000個

初めて卵を産んだのが今年の1月10日、予定よりも約2ヶ月遅れでした。その後波はあるものの順調に産み続け、もうすぐ一年になります。毎日いくつ産んだか、いくつ料理などで使ったかという出入りを記録しており、この日めでたく累計で1,000個の卵となりました。

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期せずしてちょうど1,000個目の卵がこれ、今までに見たこともない細長い卵でした。小さかったり殻が白かったりというのは時々ありましたが、これには驚きました。この日はその後も産み続け、結局累計は1,002個となりました。

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おかげで在庫もこのように50個近く、この日も朝食にポーチドエッグにして食べました。いやはや、ありがたいことです。TKGもいいですが、ポーチドエッグにすると白身のずるっとした感がなくなります。それでいて黄身はどろっと半熟。ゆで卵にすると白身がボソボソになるので、それよりはいいかと思います。

もともと生まれた当日に往復15,000円ほどの交通費をかけて買いに行ったヒヨコが、遂にやってくれました。スーパーで買うと1個20円ほどとなる卵、これでようやく採算が取れたという計算になります。もっとも、日々の世話の労力は織り込んでいませんけれどね。毎日の餌づくりや月2回ほどの鶏舎の掃除など、目に見えないコストはかかっていますが、それでも余りある満足感があります。
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2016年11月16日

恐るべしスーパームーン

昨年セーラームーン、じゃなかったスーパームーンについて書きましたが、2ヶ月も違ったのですね。そして最近鶏たちが全然卵を産まないということも書きましたが、今回のスーパームーンは威力絶大だったようです。もともと月齢との関係は認められましたが、ここまでとは。

12日の7個に始まり、13日5個、14日8個、15日8個、16日7個、スーパームーンを挟んだこの5日で35個です。恐るべしスーパームーン。やはり関係あるのでしょうかね。

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産卵ラッシュのせいか、何とこの日は産卵箱に一度に3羽も入っていました。隣の産卵箱は空なのですけれどね。卵を産む時間帯も同じようで、朝や夕方にはまず産みません。なのでこういうことになってしまっているようです。

これで品薄だった在庫も一気に膨らみました。お知り合いに差し上げることもできるし、店のメニューにも使えます。冬眠を疑っていたのですが、これで一安心です。
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2016年11月07日

2週間で2個しか産まない

わが家の鶏たちはもみじという国産品種で、赤というか茶色い殻の卵を産みます。昨年の3月末にその孵卵場まで足を運んで買ってきたもので、公称の産卵率は84.6%ということです。しかしわが家では概ね30%前後で推移しており、無理矢理産ませるよりはこれが自然なのかなと思っています。

ところがこの2週間は極端です。11羽もいるのに2個しか産んでいません。確かに月齢との関係で産まない時期ではありますが、それにしてもその率1.3%とは。しかし食欲は以前にも増して旺盛で、相変わらずカボチャをはじめほぼ何でも食べます。そこで読めました、奴らは冬眠を画策しているのではないかと。このところ羽根もたくさん抜けているし。

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ピーク時には75個あった在庫も、この日1個産む前はついに一桁台になってしまいました。以前はよく知り合いの方に差し上げていたのですが、今は自家消費で精一杯です。週末の店でのメニューにも登場していません。一時は多すぎたかなと思った鶏の数ですが、こういうこともあるのですね。
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2016年10月24日

急にカボチャを食べ出した

「ハロウィンを 知っているのか 鶏たちよ」と詠みたくなる光景です。昨年の様子からカボチャが大好きらしいことがわかったので、今年は畑に空きがあればカボチャばかり作ったのでした。すくなカボチャバターナッツカボチャ、へそカボチャ、打木赤皮甘栗南瓜、ストライプペポの5種類です。

ところが8月から収穫して喜ぶだろうと思ってやってみたところ、いっこうに見向きもしません。倉庫や段ボールに山積みになったカボチャ、まいったなぁと思っていました。それでも食べるものがないと最後はいやいや食べているようなのでした。

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それがこの日から、このように急に食べるようになりました。どうしたことでしょう、考えられるのはカボチャが熟しておいしくなったこと、あと、季節的にカボチャが食べたくなったとか。まさかハロウィンだから?

ともあれ、これで一安心です。これから葉もの野菜がなくなるので、冬場をしのぐにはこのカボチャとイモ類が頼りです。私たちではなく、鶏たちの食事のことです。カボチャは食べるのに時間がかかるので、遠出する際などは重宝します。
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2016年10月18日

月齢と鶏の産卵数の関係

先日は十三夜ということでスーパーやコンビニで盛り上がっていましたが、十五夜ではなく十三夜?と思い調べてみたら、9月の十五夜、10月の十三夜、それに11月の十日夜というのもあるそうです。そして以前から薄々感じていた、「満月の日は鶏はたくさん卵を産むのか」という命題、今回検証してみました。なぜならば、これまでさっぱり産まなかったのが、この十三夜辺りから急に産むようになったからです。

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これがその分析結果、確かに月齢15日前後では産卵数が多く、24日前後では少なくなっています。しかし6日前後は15日前後よりも多い。15日を境にすると6日は9日前、24日は9日後ということになります。いずれも三日月ですが、新月から満月に至る三日月と満月から新月に至る三日月とではこうも違うのかと。

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この関係が科学的に証明されているかどうかはわかりませんが、わが家としてはここのところ卵の在庫が豊富で嬉しい限りです。このように新鮮卵が常時数十個あります。
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2016年08月11日

10日で4個しか産まない

夏バテでしょうか、鶏たちが卵を産みません。本では冬に産卵率が落ちるとありますが、夏にこうなるとは、思えば牛が夏には乳量が減るということと同じかもしれません。7月下旬から8月上旬の10日間で11羽もいるのに4個しか産んでいません。計算すると産卵率は3.6%、この品種の公称は84.6%ですし、これまでのわが家の累計でも30%前後ですから、いかに産んでいないかがわかります。

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夏を迎えるのは2回目ですが、昨年はまだヒヨコ、卵を産むようになってからは初めての夏ということになります。暑いせいか、ここのところ羽根がよく抜けます。なのでこのようにスリムな体型になって見えます。逆に冬は寒いせいか羽毛をため込み、サッカーボウルのようにまん丸になっています。

この3日は3個、5個、4個といくぶん回復してきており、これが夏も終わりということを示しているのかどうかはわかりません。産んでくれても消化しきれていないので、これくらいのペースでいいのですよ。産卵は多分鶏にとっては重労働のはずですからね。

ただ、食欲は全然落ちていないので、夏バテではないと思います。自家製野菜の残さを処理してくれるのはありがたいのですが、毎日かなりの時間その餌づくりに費やしています。
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2016年08月07日

今年は驚かなかった花火

移住直前にはあって移住直後にはなくなったすぐ近くの小学校グランドでのお祭りの花火、お祭り自体は毎年ありますが花火は昨年から復活したようです。その昨年は鶏たちが大変な状況でした。何しろとっくに寝ているところで間近の閃光と轟音、昨年はまだ4ヶ月ほどでしたのでそのほとんどは怖じ気づいたりパニック状態でした。しかし今年はもう卵を産んでいる大人の鶏、ただ一羽だけが怯えて潜んでいましたが、あとは何?といった表情で首を左右していました。

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この翌日、もっと大きなお祭りがありました。毎年お笑い芸人の方が来ており、今年は清水アキラさんの息子の清水良太郎さんでした。同じくものまね芸人にとして活躍しているようで、お父さんと比べるとミュージシャンの要素が強いと感じました。一昨年はザ・たっちの予定だったのですが、突然の豪雨でお祭り自体が中止。本人たちは持ちネタである「なんで、なんでなんで」と叫んでいたはずです。

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私たちの目当てはこの最後の花火。規模は小さいですが近くで見られていいですよ。この周辺では諏訪の花火が有名ですが、毎年ものすごく混雑するし、いつかは大雨で中断し、帰りの電車も動かないという大混乱。今回の花火もそうでしたがバイクで行けば移動もスムーズ、駐車場にも困りません。

花火でいつも思い出すのはドリカムの「あの夏の花火」です。ドリカムの歌はどれもそうですが、カラオケで歌うには難しいメロディーですよね。



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2016年07月29日

捨てればゴミ、使えば資源

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これ、普通は家庭から出る生ゴミですよね。野菜の切れ端、枝豆の皮、トウモロコシの芯、スペアリブの骨です。一日の、しかも一回の食事で出る量がこれです。これをすべてゴミとして処理するとなると、そのパワーとコストが大変なものになるということは想像に難くないと思います。しかしわが家はこれらをすべて燃えるゴミとして排出しません。

そのほとんどは鶏たちの餌、スペアリブの骨だけはさすがに食べられないので、ご近所(といっても歩くと30分くらい)の愛犬に食べてもらいます。この骨を持って行って以来すっかり私のことを覚えたようで、ほかの用事で立ち寄ってもえらく喜んで迎えてくれるようになりました。

このように、鶏を飼い始めてからすっかり生ゴミが減りました。燃えるゴミの袋代が節約される以上に、何かとても環境に良いことをしているような満足感があります。行政も生ゴミ処理機に補助金を出すよりは、家庭養鶏に補助金を出した方がいいのではないかと思うくらいです。
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2016年06月11日

一羽とお別れ

鶏舎とテラス下の運動場は分かれており、いつもその境の扉を朝に開放し、夕方には閉めています。理由は、鶏舎は金網で覆われていますが、テラス下はナイロンのネットなので夜中に獣が破って入ってくる可能性があるからです。いつもは皆を鶏舎に集めるために、夕方には大好きな配合飼料を鶏舎の餌台にやっています。そしてちゃんと全員いるかと点呼をとることはできないので、餌を食べる姿を上から数えています。

ところがこの二日前は、何度数えても11羽しかいません。おかしいなとテラス下を覗いてみると、一羽が動かずに固まっています。以前ご近所の方から似たような話を聞いていたので、しかたがないな、いつ鶏舎の止まり木に戻るかわからないから扉は開けておこうということになりました。万が一獣に襲われたら騒ぐので、すぐに気付いて駆け付けられるだろうと。

翌朝、何もありませんでしたが相変わらず一羽は同じ場所に固まったままです。時々しゃがんでいるので生きているかなと棒で突くと、一応動きます。しかしそこからまったく移動しようとしません。ですから餌も水も口にせず、そのまま一日が過ぎました。また扉を開けたまま一夜を過ごすことにし、そのうち元気になるかなとくらいにしか思っていませんでした。

そしてこの日の朝見てみると、亡くなっていました。それまでしゃがんではいても垂直になっていたものが、横に倒れて脚をこちらに向けていました。棒で突いても何も動きません。タイミングの悪いことに、この日は私が早朝から東京に仕事に出かけることになっており、何しろ時間がありません。急いでテラス下に潜り込んで引きずり出し、敷地の片隅に深い穴を掘って埋めました。上にはこんもり土を盛り、目印を立て、映画「七人の侍」のラストシーンのようなお墓を作りました。

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この前の日の夕方に撮った最後の姿がこれです。ほかの皆はすっかり鶏舎に帰っているのに、一羽だけこの通りでした。原因はまったくわかりません。外傷もなく、それからいろいろ調べましたが病気の症状のような、例えば羽根のツヤがなかったりトサカの色が変わっていたり尾の羽根が垂れていたりなどなく、見た目は健康体そのものです。ただ違うのは、目を閉じて動かなくて身体が硬くなっていたことでした。

生まれた日にヒヨコを買ってきてから大事に大事に育ててきたので、たかが鶏、しかも12羽もいるうちの一羽とはいえ、その喪失感は意外なものでした。これがもっと愛くるしい犬などであれば、そのペットロス感は相当なものだろうと想像できます。実際、移住してきた際にご近所で飼っていた愛犬が4匹亡くなっていますが、すべての家でその後新しい犬は飼っていません。

それにしても私たちなりには良い人生ならぬ鶏生を送ったのではないかと考えています。同じ日に生まれたヒヨコでも、その大多数はケージ飼いで身動きもとれず、ただ餌を食べて卵を産むだけの毎日の中、うちの鶏たちはいつも元気に走り回り、無農薬の野菜や虫など自然のものをふんだんに食べ、卵も毎日ではなく2日か3日に1個産むというのんびりとした生活です。もし人間のように同期会などがあったりしたら、「お前のとこ、どうよ」「うちは結構いいよ」という会話になっていたかもしれません。

この日の東京の仕事は午前中だけでしたので夕方には帰ってきたのですが、当たり前ですが何度数えても11羽しかいない。妻といつもの晩酌を終えた後ですが、一人で赤ワインをがぶ飲みしても全然酔えない。そのような中でこのブログを書いています。
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2016年05月23日

復活!家庭用精米機

東京や横浜に住んでいる時はもちろん米は買っていたのですが、特に玄米を買って自分たち好みに精米するために家庭用の精米機を購入していたのでした。移住してから米を作り始めてからは文字通りお蔵入り、倉庫の奥に眠っていました。それが今回のネズミ騒ぎで久しぶりに日の目を見て、これが思わぬ捲土重来に。

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以前いただいた米と麦、何回か鶏たちにやったのですが、初めの頃は喜んで食べたものの、やはり硬いのか最近は残すようになってきました。そこで思い付いたのがこの精米機で砕いたらどうかと。

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まず米より食べなかった麦。家庭用ですから一回に精米(精麦?)できる量はカップ一杯程度です。もともと玄米の糠を取る機械ですから、粉砕機とは違います。なのでこうした作業を3回繰り返します。

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するとこのように、いわゆる全粒粉。パンにしたらおいしそうです。

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そして米。いただいたのは玄米ではないので麦ほど周りは削られません。これも3回繰り返すと、

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この通り、米粉ができます。もともとは精米した米を食べる機械なので、吟醸度が上がった米も排出されます。

鶏たちがどの餌をどれくらい好きかというバロメーターがあります。それは、一度鶏舎を開けてやった餌の後、再び扉を開けて(水やりなど)どれだけ振り向くかということです。さほど好きではない餌の場合はすぐに振り向き、もっとおいしい餌をくれといったアピールをします。満足する餌の場合は一切振り向きません。

そしてこの麦と米は、そのままやると即座に振り向きますが、こうして砕いてやると一切振り向きません。やはり食べやすさが満足度につながるのかと思います。もう10年以上も使っていなかったこの精米機、いい加減捨てようかと思っていたですが、捨てなくてよかった。

この精米機というのは結構電気を食います。オール電化の住宅で朝7時までは3分の1の電気料金なので、このところ毎朝起きてはこの精米、精麦作業を続けているこの頃です。
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2016年05月17日

黄身がほとんどない卵

先日産んだ極小卵、あの後もう一個産みました。この日その二つをスキレットで目玉焼きにしてみると・・・

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このように黄身がほとんど点になっていました。それでも白身は相変わらずの二層構造。20日ほど経っても新鮮さは変わりません。味も問題なく。

これまで累計で400個ほどの卵を産みましたが、小さいのはこの二つだけです。あまり続くようだと卵管が狭くなっているなどの症状があるようですが、今のところその心配もなさそうです。最近暖かくなってすこぶる元気。餌が追い付きません。
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2016年05月03日

やっと録れた鶏たちの砂浴び

暖かくてお腹いっぱいだと、鶏たちがよく砂浴びをしています。何が気持ちいいのか羽根の中に土を入れて、バタバタ遊んでいます。先日などは狭い鶏舎の中で4羽固まって遊んでいました。鶏舎は周りに板を張っているので近付いて撮影することができません。

そこへこの日、今度はテラスの下の一番手前で砂浴びしていました。これは絶好の録画チャンスということで、やっと録れました。無闇に近寄ると餌を欲しがってやめてしまうので、撮影のための距離感が難しいところです。これまで何度も試みようと思ったのですがついに実現です。

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2016年04月28日

こんなに小さい卵を産むか

生まれたばかりのヒヨコを買ってきて早一年、12羽無事に元気に(元気すぎる?)育っています。今や産卵数は累計300個を超えました。餌の量と卵の数は見事に比例し、一時期は落ち込みましたがここのところは順調に産んでいます。

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この日は7個の卵を産んだのですが、驚いたのがその7個目。普段あまりないことですが、テラスの上で思わず大声で叫んでしまいました。「何だこれ?」と。まるでウズラの卵です。比べるとこうも違います。ちゃんと黄身は入っているのですかね。興味津々ですがもったいなくてしばらく割れないかもしれません。

健康な鶏の産んだ卵は相変わらずおいしく、最近は温泉卵にもしています。新鮮すぎてゆで卵にしても殻がむきづらくて白身がボロボロになるので、これまでよくやっていたくんたまは最近作っていません。やはりこうした卵はなるべく生に近い食べ方の方がその違いがよくわかります。
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2016年04月13日

大量の米と麦をいただきました

養鶏を初めて一年、野菜の収穫サイクルはもう何年もやっているのでわかっていますが、鶏たちの餌を買わずに自分たちの野菜だけでまかなうのは特にこの時期難しいものだとわかりました。なのでお知り合いから時々援助を受けています。

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その一つがこれ、この時期にビッグボーナス、大量の米と麦です。もともと米も作っている近所の農家さん、脱穀して選別する際にどうしてもくず米が出るということで、私たちとしては叶ったりといったところです。麦はその方が頂いたものだそうですが、これも捨てるのはもったいない。何しろこの頃不足している飼料の中では圧倒的に穀物だったので、まさに渡りに舟です。

餌の量と産卵の量とは見事に比例しているようで、最近は12羽もいて1個とか、まったく誰も産まない日があります。夏に比べて餌が少ないのは明らかで、昨年の夏は大量の野菜を食べていたのですが、まだ産卵に達する月齢ではなかったのでした。なので今年の夏は順調に産んでくれるのではないかと期待しています。
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2016年03月07日

100個のうち食べたのは4割

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鶏たちは順調に卵を産み始めて、この日で累計100個となりました。いつもその入出庫と在庫を記録していて、いついくつ産んだか、何に使ったかを把握できます。そこで集計してみたところ、100個中ご近所さんやお客さんなどに差し上げたのが57個、自分たちで食べたり店で使ったりしたのは約4割ということがわかりました。

また、初めて産んだのが1月10日ですからこの日で偶然にも57日。12羽いるのでこれまでの産卵率を計算してみると何と約15%!品種の説明によると年間産卵率は84.6%ということですから、ずいぶんとのんびりしたものです。

もともと多めに買ってきたヒヨコがこれまで一羽も死なずに育ってきたため、毎日12個ずつ産んだらどうしようかと思っていたのが今のところ杞憂に終わっています。これから暖かくなってさてそうなるか、恐いながらも楽しみです。
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2016年02月25日

軽トラックいっぱいの小松菜

レッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」は素晴らしい曲ですが、どうも邦題の「胸いっぱいの愛を」というのはずっと好きになれません。歌詞に忠実かもしれませんが、サウンドからのイメージとはずいぶんとかけ離れていると個人的には思っています。

今回は軽トラックいっぱいの小松菜です。近くの農家の方がもう収穫しないからということでいただいたものです。この時期鶏たちの餌が極端に不足しているので、渡りに舟どころか大変ありがたいお申し出です。しかもそれらを運ぶ軽トラックまで貸して下さって、確かにこの量だとバイクで往復とはいかないなということは、畑を見てすぐにわかりました。

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それがこれ、とりあえず駐車場奥に積んであります。畑の残さ置き場にはこういう光景はあるでしょうが、住宅の駐車場にこれはあまりないかと・・・。

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そしてついでに下の畑に野ざらしにしてある小枝を積んで持ち帰りました。これもとりあえず小松菜の前に積むと、いっそう異様な光景に。最近都会で話題になっているゴミ屋敷の田舎版かと思われやしないでしょうかと。いずれも捨てればゴミですが、使えば資源です。

ちなみに上記の洋楽でややこしいのは、バングルズの邦題の曲で「胸いっぱいの愛」というのがあることです。一字違いですが原題は「Eternal Flame」、とても良い曲でよく当時は結婚式の披露宴で使われていたようです。

また、ややこしいつながりではバグルスというバンドもありましたが、これはまた別の機会に。とりあえずバングルズの「Eternal Flame」を。

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2016年02月23日

ポップコーン大好き

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ここのところ毎朝これくらいのポップコーンを作っています。電子レンジで3分、2分×3回加熱がお手軽です。

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もともと昨年大量に作ったポップコーン、こうして段ボール箱に保存してあります。

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それを少しずつ周りをさっと洗い、改めて乾かしてばらし、毎朝の加熱です。

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人間が毎日食べるわけではありません。ほとんどが鶏たちの朝食です。どうも大好きなようで、一心不乱に食べています。ついばむので、辺りには香ばしい香りが漂っています。

久しぶりに動画も撮りました。いや、鶏ました。

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2016年02月11日

重力に逆らって産む鶏もいる

生まれてから10ヶ月が過ぎ、ようやくコンスタントに卵を産むようになってきました。予定日より3ヶ月ほど遅れ、それでもまだ一日に4個とか5個といったペースですから、12羽いるにしてはずいぶんとのんびりしています。多分まだ1個も産んでいない奴がいるのではないかと。

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産卵箱には傾斜をつけており、産めば手前に転がるようになっています。なので鶏が入る方が開放されていて、当然そちらを向いて産むものだと思っていたところ、前向きに入ってそのまま産む奴も何羽かいます。産卵箱の中で反転しないということでしょう、上から見ると本来卵が集まってくるはずの手前にこうして頭が出現し、初めの頃は一瞬ギョッとしました。重力に逆らって産むのだから毎回苦しそうで、だから反対向きになればいいのにといつも思っています。

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産んでは自分たちで食べたりご近所さんやお客さんに差し上げたりで日々在庫は増減しますが、こうしていつも10個以上はある状態になってきました。身体に個体差があるように卵にも個体差があり、大きさや形、色も違います。特に殻の色は体毛の色に比例するのではないかと勝手に思っています。いずれにしてもカルシウムたっぷりの配合飼料で、殻はとっても丈夫です。

さて、今のところ2羽に1個、あるいは2日に1個のペースですが、そのうち暖かくなると順当に毎日1羽が1個、毎日12個となるのでしょうかね。楽しみやら恐いやら。
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2016年01月27日

一気に3つ産んだ!

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一応予定日は10月下旬だったので、もうそろそろ3ヶ月も遅れようかといったこの頃、ようやく産み始めてきたようです。この日は一気に3つ、もちろん一羽がいっぺんに産むわけはなく、だんだんとほかの鶏も産み始めてきたということです。大きさや形が微妙に違うので、あぁこれは別の鶏が産んだのだなということが改めてわかります。

どうも産む前か産んだ後かの目安がわかってきたような気がします。前触れもなく急にガァガァと騒ぐのです。初めは獣でも来たのかと思いましたが、思えばこれから産むぞ、あるいはどうだ産んだぞというアピールのような気がします。それをきっかけに見に行くと、産み立ての温かい卵があるのです。

この日笑ったのは、さてお昼ご飯をやるかと鶏舎に近付いたら、一羽が産卵箱に入っていたのでした。それでも餌につられて出てきて、地面にドンと下りるとその反動からかポンと卵が出てきてしまったようです。地面の上に卵を発見したのはこれが初めてです。

さてこれから産卵ラッシュとなるでしょうか。実に楽しみです。
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2016年01月10日

越年卵、ついに産む

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まさかの年越しとなった鶏の産卵、ご近所さんやお客さんへの決まり文句が「まだ産まないんですよ」。7ヶ月で産む、早いのは5ヶ月でと本に書いてあったので今か今かと期待していたところ、ついにこの日の夕方、炭火焼きを終えて家に入ろうとしたところ、ありましたよ一個だけ。傾斜をつけた産卵箱を転がり、このように手前に集まる仕組みが想定通りとなりました。

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初産は卵が小さいというのが一般的だと思いますが、これは意外にも大きい。これも産み急がなかったおかげでしょうか。毛が茶色い品種の鶏で、卵も茶色い。よくスーパーなどでは赤卵などという名称で売られています。

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割ってみると黄身は小さめ。周りの白身がこんもりと盛り上がっています。黄身の色は餌で決まると言われますが、最近はカボチャばかり食べているせいかカボチャ色になっています。

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もちろん最初は定番のTKG(卵かけご飯)。黄身と白身を分け、白身をあらかじめご飯と混ぜ、上に黄身を乗せるという、少し前に聞いたやり方です。

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こうなるとやってみたくなるこれ、箸でつまめました。楊枝を何十本も刺している写真も見たことがあります。味はもちろん、ひいき目もありますが抜群。白身のドロッとした嫌みもなく、実に自然な味です。黄身も濃厚。

いよいよ始まりました、卵生活。今後毎日のように産んでくれるかわかりませんが、このままずっと産まないんじゃないかと思っていたので、とりあえず一安心です。
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2015年12月23日

イマダモッケイタマゴウマズ

学生時代、確かアルバイトで相撲記事を寄稿していたというほど相撲に詳しい先輩がいて、双葉山の連勝が止まった時に「イマダモッケイタリエズ」と打電したという話を今でもよく覚えています。モッケイとは木鶏、木彫りの鶏のことです。

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うちの鶏は木彫りではありませんが、いまだもって卵を産みません。7ヶ月で産むと聞いていたところ、そろそろ9ヶ月になります。コケコッコーとは鳴かないので、雌であることは間違いなさそうです。

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最近とみに毛がよく抜けるようになりました。雷鳥のように色が変わると面白いですね。

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この日は収穫が遅れた韓国トウガラシを大量に刻んで配合飼料に混ぜました。鶏は辛さを感じないのかわかりませんが、トウガラシは結構好きです。ショウガも食べますので、これから寒くなる時期、身体を温めてもらいましょう。
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2015年11月19日

新しい餌箱でも下に潜る奴

もういつ卵を産んでもおかしくない時期になっていますが、今のところ相変わらずです。3月末から気をかけて手をかけてさんざん投資してきたのだから、最近はお前らいい加減産めよと、鶏たちを見つめる態度が恨めしくなってきているこの頃です。その食欲たるやすこぶる旺盛。

そこで、今まで使ってきた吊り下げ式の餌箱をこの度リニューアルしました。雛の時から使っていたものが明らかに小さく見えてきたので、同じタイプのより大きなものに買い替えたばかりなのですが、それでも大きくなった身体で周りを囲むと窮屈そう。おまけにその圧力でしばしば餌箱をひっくり返してしまうのです。

なので今回はこうした餌箱をやめ、壁に沿って専用のスペースを作りました。これならば十分幅があるので皆揃ってついばむこともできるし、これまで湿り気のある自家製配合飼料がなかなか上から落ちてこなかったのが、その心配もありません。

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しかしです。これは小さい時からそうなのですが、皆が上でついばんでいる時に一羽だけいつも下に潜り込んでいる奴がいました。狭いのでしかたがないのかなと思っていましたが、この広い餌箱にしても相変わらず下にいます。頭を上に出している奴をどう数えても11羽、これはもう癖でしょうね。当然下に落ちる餌の量は少ないので、小さい時からいつまで経ってもほかの鶏より身体は小さいままです。

だからこそ、この一羽が余計に可愛く思えてしまいます。12羽もいるので完全な識別はできませんが、特徴のある何羽かはわかります。雛の時からこいつは色が濃くて小さく、目立っていました(おまけにすばしっこい)。今回も無理矢理、ほら上で食べられるよと両手で抱えて移動させましたが、その行動は相変わらずのようです(若干改善も見られましたが)。

一応動画も撮りましたが、動きがあまりないので淡泊な絵になっています。動画で数えても11羽しか見当たりません。



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2015年10月30日

目安の7ヶ月が経ちました

先日、女子の腿や胸を触りました。これだけだと完全にセクハラというか犯罪ですが、女子は女子でも鶏のことです。よくお客さんから「丸々と太ってますねぇ」と言われるので、それほど餌をやっていないのでどれほどのものかと、夢中に餌を食べているところを後ろから触ってみた次第でした。

結果、見た目ほど太ってはいなかったと思います。それでも普通動物は餌を食べている間はナーバスになってこうされると嫌がるものかと思っていましたが、意外とおとなしくしていて、それでも好ましくはないのか、すり抜けて別の場所で餌を食べていました。

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さてその乙女たち、今年の3月30日生まれなのでこの日でちょうど7ヶ月が経ちました。本によると卵を産み始めるのが7ヶ月、早いのは5ヶ月で産むそうです。うちのは比較的厳しく育てている(=餌をたくさんやらない)と思うので、多分産み始めるのは遅いと思います。

本によると、産業養鶏では高タンパク高カロリーの餌をやって効率よく卵を産ませ、その結果物価の優等生と呼ばれるまでになっているとのことです。寿命は10年ほどあるそうですが、一年も経つと産卵効率が落ちるので親鶏を取り替えるようです。それがいわゆる廃鶏、一般には卵を産めなくなった鶏という表現がなされますがとんでもない、まだまだ産めるのにその前に殺されてしまった鶏です。

家庭養鶏ではもちろんそのようなことはしないので、しかも初産は遅いほど身体に負担がなくて良いそうなので、まだまだ気長に待つことにします。それにしてもというか、産卵が間近だからというか、最近の食欲はとみに旺盛で、こちらが恐いくらいに求めてきます。

いつもテラス下を運動場として開放しているのですが、鶏小屋に向かう私の姿を見ると猛烈に追いかけてきます。特に夕方の最後の食事はわかっているようで、その勢いなおさらの様子をどうぞ。

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2015年10月06日

トマト大好きで振り向きもせず

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今年は終いが早い夏野菜ですが、加熱用のトマトはまだまだ穫れています。ただ、一部傷んでいるものも多い。

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そこで処理班の登場です。このトマトが大好きなようで、普段何かの餌を食べている最中に鶏舎の戸を開けると、「今度は何?」とばかりに寄ってくるのですが、このトマトばかりは振り向きもしません。一心不乱に食べています。なのでこうした写真が撮れるわけです。

せっかくなので動画も撮りました。いつもは撮影どころではないので、貴重な映像です。

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2015年09月09日

ロッド・スチュワートな鶏たち

この長雨で参っているのは人間だけではありません。私たちは完全屋根と壁がある家で過ごせますが、鶏たちは屋根はあるものの壁は半分、上半分は金網ですので当然雨風が入ってきます。通常の雨の日ならば問題ないのですが、こう長く続くと屋根があっても鶏舎の地面はぬかるんできます。

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もっと早く気付いてあげればよかったと思う、このビニールシートです。思えば3月末のまだ寒い時期に生まれたばかりのヒヨコをもらってきた際は、このように鶏舎を保温したものでした。この日の早いうちにこうして覆い、その後これまでで最強の降雨に見舞われたのでいくぶんは効果があったのかと思います。

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雨でずぶ濡れになっても食欲は落ちません。地面に這いつくばって食べるので、口の周りや頭、首などは泥だらけです。その姿に、気付けばまるでロッド・スチュワートのような髪型になっており、思わず爆笑してしまいました。ロッド・スチュワートはそのファッションから、ワースト・ドレッサーという不名誉な表彰をされていた記憶があります。確かその当時はピンクとかストライプだったような。

ロッド・スチュワートについては最近の音楽番組でもその功績を振り返るものをがいくつか放映されており、楽しく観ていました。やはりアメリカン・スタンダードは似合わないと思いますよ。昔のロッドが私は好きですね。
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2015年08月08日

262ではなく183の鶏たち

組織論において、どのような集団でも2割が優秀、2割が優秀でない、6割がその中間という経験則があります。その優秀な2割だけを集めても、結果的に2割、6割、2割に分かれるということらしいです。

何の話かというと、この日すぐ近くの小学校で毎年催される地元のお祭りで、多分移住してから初めて再び花火が打ち上がることになりました(移住直前に上がっていたのでこの土地なら見晴らしがいいねと話していたら移住したらさっぱり上がらなくなったのでした)。

そこで驚いたのがわが家の鶏たち、何しろ日没に合わせて寝るので最近は午後7時頃が就寝時間です。ところが花火が打ち上がるのは午後8時、寝入りを突然の爆音で起こされた状況です。歩いてすぐの小学校ですので夜空に広がる花火は大きくてきれいですが、何しろその音がすごい。鶏たちには経験したことがない大きさの音でしょう。

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そこで反応は3つに分かれました。2つの止まり木になぜかいつものように3対9に止まっていたところ(4対8や6対6のこともありましたが)、1羽は一つの止まり木でそのまま悠然としており、8羽はもう一つの止まり木の上でおどおどしてどうしたらいいかわからない状態、そして3羽は止まり木を下りて隅っこで固まるパニック状態、これは以前雛の時に固まったような状況です。さすがにこの大きさになれば圧死することはないだろうということで様子見だけとしました。

ということで、うちの鶏たちは2対6対2ではなく1対8体3という集団に分かれました。合計が10ではないので単純に比較できませんが、注目すべきは上位と下位の数です。2と2ではなく1と3、これってどう解釈すればいいのでしょうかね。ちなみにその一羽は以前猫が近付いてきた際、多くの鶏がバタバタと慌てる中、毅然として止まり木の上で睨みつけていた個体とおそらく同じではないかと考えています。どのような集団でもリーダーはいるものなのですね。
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2015年07月28日

一日150gの食餌量は本当か?

鶏を飼うのは初めてなので、その餌の量は毎日試行錯誤です。何しろ人の顔を見ればくれくれとせがんでくるのですが、やり過ぎもよくないだろうと思っていろいろとセーブしています。本に書いてあったのは成鶏(大人の鶏)で一羽当たり一日150gとのことでした。するとうちは12羽なので一日1.8kgということになります。

でも多分それは乾燥させた市販の配合飼料の重量だと思うのです。何しろ毎日一本1kgは優にあると思われるジャンボズッキーニを3本くらい、そのほかに自家製の配合飼料を一日2回か3回、日によってはオプションでトウモロコシの芯やレタスの外葉、ジャガイモやトマトなど、重量にしたら相当なものです。

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胃が小さいせいか一日に何度もいろいろと食べ、その後はこのように地べたで落ち着いています。この日はテラス下の端っこで固まってくつろいでいました。お腹いっぱいになれば私たちが近付いてもうるさくなりません。

この日は野辺山に行く途中にある鶏舎を見てきましたが、もちろん品種も違いますがどうしても比べるとわが家の鶏たちをひいき目に見て可愛く思えてしまします。昨晩は止まり木でもようやく6対6に分かれるなど、毎日小さな変化が楽しいこの頃です。
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2015年07月16日

風になびく羽根ドレス

テラス下を鶏たちに開放しているわけですが、家の周りのテラスはL字型になっており、開放しているのはそのうち東西方向のスペースです。何しろ私たちの姿を見ると、いや姿を見なくても足音だけですぐに寄ってくるので、なかなか自然な姿の写真が撮れません。

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そこで開放していない南北方向の端から撮った写真がこれ。逆光になっているのでシルエットのように浮かび上がるとともに、風が強い日には尾の羽根がなびいてとてもきれいです。まるでドレスをまとっているよう、一応女子ですしね。

このように気付かれないようにするのが大変なくらい、よくなついています。単に餌をくれるからというだけだとは思いますけれどね。
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2015年07月13日

なぜかいつも3対9

日によって違いはありますが、一番高い位置の二本の止まり木に分散して寝るようになりました。ですがたまにまた一本の止まり木に窮屈そうに12羽留まっていることもあり、何だか訳がわかりません。

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その分散している様子ですが、なぜだかいつも向こうに3羽、手前に9羽となっています。ここのところ連日このような様子で、同じ個体同士が分かれているのかはわかりませんが、想像するに多分相性というものがあってそうだろうと思っています。

何しろ12羽もいるので特徴のある何羽かは識別できますが、あとはよくわかりません。牛や羊のようにタグを付けていればいいのでしょうがそうもいきません。テラス下から毎日鶏舎に帰ってきたのを確認するために、いつも夕方に点呼を取っています。

まだまだ身体は大きくなると思うので、多分これからはもっと分散し、最終的には6対6になるのではないかと期待しています。
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2015年07月06日

トウモロコシの雄花も食べます

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トウモロコシの害虫は何といってもアワノメイガ、これが雄花に寄ってくるということで、受粉を終えて雌花を付けた株は雄花を切ってしまいます。これまでは捨てていたこの雄花、今は処理班がいます。試しにやってみたらこれが結構好きなようで、喜んで食べています。喜び方は声のトーンでわかり、中にはそれほど好きではないなという緑餌もあります。

写真はありませんが、雌花の先、ヒゲと呼ばれている部分も喜んで食べます。地面にあるものを持ち上げながら食べるので、まるでそうめんを食べているようで面白いです。今のところ本実の収穫はまだなのでヤングコーンのヒゲですが、実に近い柔らかい皮も食べます。芯がそうであるように、多分甘いのでしょうね。

いろいろなものを食べてくれるので、野菜の残さがかなり減りました。ただ最近は別の意味でトウモロコシの残さが大量に出てしまっています。その経緯はいずれ野菜づくりのブログにて。
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2015年06月30日

3ヶ月経って一応安心

3月30日生まれなので、この日でちょうど3ヶ月経ちました。鶏をヒヨコから飼うのは一定のリスクがあり、本には8割残ればいい方だと書かれていたので、素人が初めてなので5割くらいか、であれば多めに注文しておこうと思って10羽、いざ当日引き取りに行ったらおまけに2羽、計12羽でのスタートとなりました。

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ところがもちろん嬉しい誤算なのですが、全員無事に育ちました。途中いろいろな病気になる危険性があるのですが、一応3ヶ月経てばもう安心ということらしいです。農協経由で購入する中雛はこれくらいの大きさのようです。自家製の配合飼料が大好きで、少し餌箱が小さく見えるようになってきました。

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夜は仲良く止まり木で寝ています。同じ高さの止まり木が2本あるのに、なぜか押しくらまんじゅうのようにぎゅうぎゅうになって寝ています(この日の夜初めて3羽が別の止まり木で寝ました)。基本的には何をするにも集団行動のようで、仲間をつつくためにくちばしの先を切るなどということはしなくて済んでいます。

さてその配合飼料、一日に2回か3回与えているのですが、どうもその時間帯を最近読めるようになってきたようです。ある時間帯が近付くとテラス下でピイピイうるさいうるさい。その時ばかりは緑餌をやっても鳴き止みません。これじゃないとばかりに。

テラス下の端から配合飼料を持って鶏舎に行くまでの間、ネットを突き破らんばかりの勢いでついてきます。その様子をどうぞ。途中鐘を鳴らすのが配合飼料の合図になっています。

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2015年06月24日

配合飼料の材料

先日自家製の発酵飼料について書きましたが、その材料の写真がありませんでした。なので再びご紹介です。

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糠を中心にこのようなものを配合しています。食べるペースが速いので、ほぼ毎日の作業となっています。一日は大豆をふやかして混ぜ、一日は芋をふやかして混ぜ、一日は牡蠣殻を焼いて混ぜといった具合で、これらはそれぞれ同時にはできないのです。

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そしてたまにはこうして魚介類を。今回は甘エビの頭とイワシのアラを焼いて砕き、混ぜました。気のせいかいつもより食いっぷりがいいような気がします。いずれもコストがかかっていないのが嬉しい限りです。
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2015年06月22日

運動場全力疾走

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鶏が12週齢を迎えました。先日近所の先輩養鶏家のところに見に行ったところ、うわっこんなに大きくなるのかと思って帰りましたが、まだまだ可愛いひよっこです。

テラス下の開放は大正解で、毎日元気に走り回っています。ケージ飼いの廃鶏を譲り受けたという人のブログを読みましたが、何と歩けなかったそうです。その点わが家の平飼いは一羽当たりのスペースが広く、テラス下だけで約6坪ありますから一坪当たり2羽ということになります。薄飼いという表現をしますが、それでも本に書いてあるのは一坪当たり10羽といったところです。

飽食にしないように餌を絞っているせいか、いつも私たちの姿を見つけてはついてきます。食べるからといっていくらでも餌を与えると、結局は鶏にとって良くないようです。これは多分ほかの動物でも、人間でも同じことでしょうね。それでも最近は明らかに甘えているなという行動もあり、まだ緑餌が余っているのに配合飼料をくれというおねだりもわかるようになりました。

テラス下の運動場は長さ10m、端に集まっていて反対の端に私が姿を見せると、全速力で集まってきます。その映像を録ろうと思ったのですが何しろ反応が速い。なので一応録りましたがわずか5秒間の映像です。よろしければ。

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2015年06月15日

野菜の残さが出ない

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この日で11週齢となりましたが、先日無事止まり木で寝るようになったこともあって、今後はもうヒヨコではなく鶏と呼ぶことにしようと思います。その鶏たちが、運動場を開放して以来とても嬉しそうに走り回っています。その様子はまた改めてアップするとして、鶏舎を開けてすぐのスペースがこのように緑餌を食べる場所と定めています。

その理由は、どうしても芯を残すので鶏舎の中だとそれを片付けなければならないこと、それ以前になるべく運動場で生活してもらって鶏舎の中に糞を集中させないことがあります。緑餌の中ではアブラナ科が好きで、中でもキャベツが大好きなようです。ブロッコリーやカリフラワー、ダイコン、カブの葉も喜んで食べます。

おかげで各野菜の収穫が進む中、いつも大量に出る残さがほとんど出ません。いつもは面積にすると可食部より大きいキャベツの外葉などを、畑の隅の残さ置き場で乾かし(これがなかなか乾かない)、燃やし、灰にしてまた畑に戻すということをしていたのですが、今年は全然そのような機会がありません。

今までずいぶんともったいないなと思いながら捨てていたこうした外葉などをきれいに平らげてくれるので、また同時に鶏の餌代もかからないので、大変助かっています。葉もの以外にも人間が食べられない状態のイモ類や豆類なども、捨てずに済んでいます。

ただ、何でも食べるというわけではありません。レタスなどのキク科の野菜は食べますが、ネギ科は食べません。また、この前の日にトウモロコシの葉やグリーンピースのさやもやりましたが、これらも食べません。こうしたものは今まで通り乾かして燃やすことになります。

喜んで食べる様子をどうぞ。

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2015年06月09日

止まり木寝は突然に

昔「ラブストーリーは突然に」という曲があったということを、以前野菜づくりのブログで書きましたが、今回もまさに突然の出来事でした。この前の日に強制的に育雛箱を撤去し、早く止まり木で寝るようにならないかと思っていましたが、相変わらず元の場所で皆固まって寝ていたのでした。ちょうどテラス下の運動場の出入り口に当たる所で、いつまで経ってもこうしているのかなと思っていたところ、この日の夕方はちょっと様子が違いました。

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ピィピィというヒヨコ(もうヒヨコと呼べないか?)の鳴き声には何種類かあるのをもう聞き分けられるようになったのですが、明らかにこれから寝るぞという鳴き声なのに止まり木から降りません。これまでのパターンは、夕方の食事の後お腹いっぱいになって止まり木でくつろぎ、このまま寝てくれたらいいなと思った後にいつものように降りてしまうというものでした。ところが今回は最後まで、全員が同じ止まり木に固まって結局寝てしまいました。

本には、育雛箱を開放したら好奇心のある何羽かが止まり木で寝るようになり、徐々に皆がそうするようになると書いてありますが、今回の場合は皆で一斉です。もともと何をするにも皆でという仲の良さを日々目にしており、運動場の開放時にも一羽だけ取り残されて寂しそうに鳴いている様子もありました(両手で抱えて移してやりました)。

今のところ一本の止まり木に全員が寝ていますが、これから大きくなって果たして乗れるかどうかという心配はあります。ともあれ、これで一安心です。最後のステップは無事産卵箱の中で卵を産んでくれること。これはまだしばらく先の課題です。
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2015年06月08日

ついに育雛箱撤去と運動場開放

以前育雛箱を開放したら自然に外で寝るようになると本にあると書きましたが、それから2週間経ってもいっこうにその気配がありません。そこでちょうど10週齢を迎えたこの日、育雛箱を強制撤去しました。

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さらに、かねてよりの計画であったテラス下の運動場を、予定よりは早いのですがこれも同時に開放しました。このように鶏舎の一部が開くように作りました。初めはおずおずとしていたのですが、餌の葉っぱを外に放り込むことをきっかけとして徐々に出て行き、すぐに皆喜んで走り回るようになりました。

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予定より早く開放した理由は、テラス下の雑草がぐんぐん伸びてきたためです。これをいち早く掃除してくれいないかという期待からでした。朝の様子はこんな感じでしたが、

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夕方にはこのようにかなりきれいにしてくれました。何でも食べるというわけではないと思いますが、ハコベはもちろん、コリアンダーや名前もわからない草もある程度平らげてくれます。しかし時には土の中に虫もいるでしょうが、しょせん草は草。やはりタンパク質や炭水化物も欲しくなるようです。それで笑ったのはその様子。

何しろテラス下の運動場は長さ10mほどもあります。いつも餌を与えている私の姿を見ると追いかけてきて、テラスは東西にあるので私もその下の畑の畝間などを東西に移動します。すると鶏たちは顔は南に向けているのだけれど走る方向は東西という、まるで欽ちゃん走りのような姿がしかも群れとなって現れて、至極おかしいです。

この運動場を開放するまでは夕方までに本来の鶏舎に戻ってこなかったらどうしよう、私がテラス下に這いつくばって追い立てるしかないのかと思っていましたが、この分だとその心配はないようです。少し前から餌をやるときには100円ショップで買った鐘を鳴らして慣らしていたこともあって、すぐに鶏舎に戻ってきました。

生まれたばかりの頃を知っていますから、余計に相変わらず可愛い子たちです。
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2015年06月01日

2ヶ月経って声変わり?

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ヒヨコはその鳴き声がヒヨヒヨというからそう呼ぶということをどこかで見ました。同じヒヨヒヨでも最近はその鳴き分けの意味がわかるようになってきて、餌が欲しい声と嬉しくて喜んでいる声とは明らかに違います。相変わらず葉っぱ類が大好きで、レタスもこのように集まって食べています。

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3月30日生まれですからもう2ヶ月、この日9週齢を迎えたヒヨコたちはもうすっかり鶏らしい見た目になってきました。にいらっしゃるお客さんなども、「見た目は大きいけど声はまだヒヨコですね」などとおっしゃりますが、ここに来て少々異変が感じられます。以前から聞いていた声変わりがどうも始まってきているようです。

百聞は一見、参考までに30秒ほどの動画を載せておきます。毎日聞いている身としてはその変化に気付くのですが、わかるでしょうかね。

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2015年05月25日

育雛箱の屋根を撤去

4週齢で育雛箱のネットを外し、成鶏舎で生活するようになったのですが、相変わらず寝るのは育雛箱の中のままです。本によると育雛箱を開放した時から徐々に外で寝るようになるとありますが、いっこうにその気配がありません。

計画では3ヶ月経ったら今度は鶏舎の一部を開け、テラス下の広い運動場に出て行ってもらうつもりなのですが、その前に止まり木などで寝る習慣をつけてもらわなければなりません。そこで8週齢となったこの日、いつも寝ているスペースにある育雛箱の屋根と暖簾を撤去してみました。

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やはり最初は戸惑った様子でピィピィ鳴いていたのですが、結局いつものように同じところで固まって寝てしまいました。かなり大きくなった今、よくそんなに狭いところに固まるなぁといった印象です。これで状況が変わらなかったら今度は育雛箱自体を強制撤去しようと思っています。

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近くの農家さんからいただいた無農薬のキャベツ、大好きなようです。このように飛び付いてむさぼっています。
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2015年05月22日

自家発酵飼料の中身

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もうヒヨコという大きさではないかもしれませんが、ヒヨコたちの餌は自分で配合しています。いずれもこれまで捨てていたようなものを有効利用し、また添加物などのようなものは一切使わず、自然の飼料になっています。以下、詳しく記します。

米糠・・・自分たちで作った米を精米する際に出た糠を持ち帰っています。これがその他の材料を混ぜ込むベースとなります。

くず米・・・精米した米をふるいにかけ、小さい米を集めています。

くず豆・・・昨年収穫した大豆のうち、虫食いのものや小さいものをピッキングしています。

くずイモ・・・昨年作ったサツマイモやサトイモのうち、傷んでいたり寒さに当たって硬くなってしまったものなどを小さく切って干して保存してあります。これを水に戻し、さらに細かく刻んでいます。

野菜の皮・・・ニンジンなどの皮を刻んで入れています。

牡蠣殻・・・冬の間さんざん食べた殻付きの牡蠣、その殻を洗って乾かし、炭火焼きの残り火で焼いています。二度ほど焼くと手で崩れるほどボロボロになります。

キノコの菌床・・・エノキダケなどの菌床を崩して入れています。

たまに魚・・・いつもではないですが、ある時に魚の内臓などを加熱してどろどろにし、これを混ぜ込んでいます。

水・・・近くの湧き水を週に一回ほど汲みに行っています。飲み水としてももちろん使い、その際には畑で使っている納豆菌や乳酸菌などを少量混ぜています。

そしてこれらを発酵させるのがポイントです。最初ははんぺんの力を借りましたが、その後は前回作ったものの一部を入れると発酵が始まります。その最中は手を入れると温かく、ケーキのような良い香りがします。

これを発泡スチロール箱いっぱいに作るのですが、だいたい一週間ほどでなくなってしまいます。なので近頃は毎日のようにこれらのうちどれかの作業をしています。この配合飼料のほかに、緑餌(葉っぱ類)や茹でたジャガイモ、だしを取った後の煮干し、畑で見つけた虫などをやっています。まだまだ成長途中、この先の食欲が思いやられます。
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2015年05月18日

新しい止まり木を付けました

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ヒヨコが7週齢となりました。もともと育雛箱を開放する前から止まり木を作って置いていたのですが、想像以上に元気なのと上のスペースがもったいないので、この度さらに上に2本止まり木を設置しました。人間の胸の高さくらいです。さっそくこのように乗って遊んでいます。

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テラスから近づくと餌をもらえると思ってどんどん寄ってきます。限られたスペースに上から飛んでくるので、悲鳴を上げて下敷きになる鶏もいます。いい加減けが人(けが鶏?)が出そうになってきたので、中に入って餌をやりました。

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産卵箱の上にも乗ってやたらと糞をするので、これも今回のリニューアルで乗れないように工夫ました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、金網が二重になっています。これで産卵箱の上には乗りたくても乗れないようになっています。

食欲は相変わらず旺盛で、餌箱は一日二度、水は一日一度の補充です。今年は結婚20周年なのですが、とても記念旅行になど行けなくなりました。
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2015年05月14日

夢一夜なエディブルツツジ

ヒヨコたちの食欲求が日に日に高まっています。自家製の配合飼料を作るのに追われているこの頃ですが、特にこの時期は緑餌(葉っぱ類)が足りません。黒キャベツはもう終わり、コマツナやマスタード菜もあと数日で食べつくしてしまいます。そこで今回やったのが今畑の端で咲き誇っているツツジの花です。

もともとツツジは人間でもその蜜を吸うなどして子供の頃楽しんだものです。桜も好むのですから多分同じように食べるのではないかと以前から何回かやっていました。反応は今ひとつだったのですが、この日はさすがにお腹が空いていたのか皆飛び付いてきました。粗食に耐える品種であると聞いていたのですが、やはりそのようです。

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家庭養鶏では半ば当たり前かもしれませんが、実はこのヒヨコたち12羽はすべて雌です。年頃はおそらくまだ幼稚園か小学生低学年でしょうが、言わば乙女予備軍といったところです。そこへこの花びらの絵がよく似合うこと。さながら南こうせつさんの「夢一夜」の世界です(作詞は阿木燿子さんですね)。

人間も花を食べますね。いわゆるエディブルフラワーですが、今回はエディブルツツジとなりました。これで緑餌の一時しのぎになりそうです。
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2015年05月11日

急に大きくなった気がする

あれから一週間しか経っていないのに、急に大きくなったような気がします、ヒヨコたち。

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これは最近毎朝の恒例行事となっている、冬を越した黒キャベツの葉を枝ごと放り込んだ様子です。アブラムシも付いているせいか、大好きです。コマツナでもそうですが、花は食べません。

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もうかなり個体差が出てきており、こいつなんかは特に大きいです。ミミズなどをやると取り合いっこになるのですが、力が強いせいかこいつが奪ってしまうことが多いです。

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葉を食べた後はこの通り、実にきれいに食べます。茎は硬くて食べません。食べにくいからかもしれません。

この日には遂に廃温(夜のヒヨコ電球を撤去)し、いよいよ自然の温度での生活となります。いまだ育雛箱の中で寝ていますが、早く外で寝るようになって育雛箱を撤去したいこの頃です。
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2015年05月04日

5週経ったヒヨコ

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この日でちょうど5週間が経ちました。に来られたお客さんが一様に驚くのが「成長が早いですね」です。一般的にはヒヨコと言えばいわゆる初生雛を想像すると思いますが、鶏になる過程の姿というのはあまり見ないかもしれません。すっかり止まり木にも慣れっこです。

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ところがその大きくなった身体も、大好物のジャガイモの皿を置くとこのように小さく固まって頬ばります。

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上から吊り下げた自家配合飼料も皆で集まって食べています。どうも他人(他鶏?)が食べているものが気になるようで、同じものが皿にあるのに奪い合って食べたりしています。

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最近特に食欲旺盛で、テラスから覗くともっと餌くれと言わんばかりにこのように集まってきます。

今のところ成育は順調、餌が足りるか心配になってきました。
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2015年04月27日

ヒヨコ、育雛箱を出る!

別に脱走したわけではありません。生まれてから4週が経ち、気温も安定しているのでいよいよ育雛箱を開放しました。もともと餌をやるときに飛び出さんばかりの勢いだったので、周りの断熱材や上のカーペットやネットを外すとすぐさま全羽が外に出ました。

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驚いたことに、成鶏用の止まり木はまだだろうということで地面に薪を置いておいたのですが、このように難なく飛び乗ってきました。餌の追いかけっこも走るより飛んだ方が速いらしく、縦横無尽に駆け回っています。本当に嬉しそう。

ところが陽が暮れて気温が下がってくると、ピイピイと不安そうな声を上げ始めました。本に書いてあった通りです。あれだけ元気に飛び出した育雛箱なのに、逆に飛んで帰ろうとしません。しかたがないので一部の板を外して、歩いて帰れるようにしてやりました。

しかししばらくして見てみると、ヒヨコ電球が吊り下がった暖簾の中ではない隅っこで、ぎゅうぎゅうに固まって押しくらまんじゅうをしています。これはまずいと思い、強制的に暖簾の中へ移動させ、難を逃れました。これが本に書いてあった圧死のパターンなのだなと思いました。

環境変化に戸惑いながらも徐々に覚えていってもらえば大丈夫だと思います。食欲もさらに旺盛になり、羽根や毛もだいぶ生えてきました。2ヶ月はこの状態で生活し、その後はまた新天地が待っています。
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2015年04月20日

ひよこ草という緑餌

春の七草にハコベラ(ハコベとも)というのがありますね。あれは別名ひよこ草というらしく、文字通りヒヨコが好んで食べるのだそうです。

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これです。畑の隅に生えていました。やってみると確かに食べています。というか、ほかの緑餌に比べても好きみたいです。葉が小さいので、枝ごと置いておくとついばんでいます。

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そのヒヨコたちもだいぶ大きくなりました。この日でちょうど3週間です。あと1週間したらいよいよ育雛箱の開放です。
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2015年04月13日

虫を入れると大騒ぎ

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ペヤングの焼きそばが再出荷されたようですが、もちろん食品の異物混入の話ではありません。ヒヨコが15日目の朝を迎えました。日に日に大きくなり、もうファンヒーターも要らなくなりました。人にも慣れ、鶏舎のドアのロックをカチッと外しただけで喜んで寄ってきます。

以前予告した虫を食べる様子の動画をアップします。今回は隣の畑の方から小さなミミズをたくさんいただき、それを何回かに分けて上から落としました。くわえたヒヨコは急いで逃げ回り、それを皆が追いかけるという動きが続きます。うまいこと隅の方に隠れて食べていると一度収まりますが、また見つかって運動会が始まります。お楽しみ下さい。

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2015年04月08日

なぜか桜を好むヒヨコ

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ヒヨコが10日目の朝を迎えました。首が伸び、羽根も生えてきてだんだん鶏らしくなってきました。もうすっかり人間にも慣れたもので、近寄るとエサをもらえると思って上を向いて集まってきます。中には飛び上がってくるものもいます。

今のところ食べるものと食べないものがいろいろわかってきて、例えば緑餌と呼ばれる葉もの類では、コマツナは大好き、ノカンゾウはまあまあ、アサツキは食べないといった具合です。そこへ、ヒヨドリが桜やブルーベリーの花を食べるので、ヒヨコにも桜の花をやってみました。これが大変なことに。



活性がまるで違います。甘いのでしょうか、大好きなようです。ただ、これにも増してテンションがマックスになる餌があります。それはミミズやコガネムシの幼虫などの虫で、こればかりはいつもあるわけではないので見つけ次第やるようにしています。その動画もいずれアップしようと思います。
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2015年04月03日

生後5日目のヒヨコ

ヒヨコが入場してから特に気温が下がる夜は気が気ではなく、すっかり寝不足の人間たちです。夜中にトイレに起きる際はもちろん、眠りが浅いので1時間ごとに目が覚めてしまうことがあり、その都度育雛箱の温度は大丈夫かと確かめに出ているこの頃です。

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生後5日目の姿がこれです。先日の写真は初日のもの、つまり生まれた日のものです。比べるとずいぶんと大きくなっているのがわかります。この前の日に、当日ヒヨコの引き取りにご一緒した方が訪れたのですが、やはり大きくなっていることに驚いていました。私たちは毎日、いや極端には1時間ごとに見ているので少しずつの変化に気付きません。

エサはいろいろなものをやっていますが、この日は茹でたサトイモを細かく刻んで与えてみました。それがもう大好評、今までにない動きで喜んで食べています。その様子を動画に撮ったのでご紹介します。約2分の映像ですが、これ早回しではないですよ。

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2015年03月30日

いよいよヒヨコの入場!

買いに行ってきました、ヒヨコ。それも岐阜まで。地元の農協で中雛と呼ばれる3ヶ月ほど飼育したものを手に入れることはできますが、いろいろと理由があってあえてヒヨコからの飼育にチャレンジすることにしました。往復の交通費を考えれば当然こちらの方が高くなりますが、お金には換えられない価値があるのです。

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そしていよいよそのヒヨコたちの入場!もともと飼育の過程でうまく育たないこともあるようなので、多めに10羽を注文したのですが、受け取りに行くと「2羽多く入れておきました」とのこと。100羽単位の養鶏家が注文するとこのようなことがあるとは本に書いてありましたが、10羽に2羽は大サービスです。

途中帰りの車の中ではか細くピィピィと鳴いていましたが、育雛箱をしっかりと保温して(ヒヨコ電球とホットカーペットとファンヒーターのトリプル)、エサと水をたっぷりやると、翌日朝にはこのように元気に走り回っていました。寒そうな様子はなさそうで、恐らく車の中では少し寒かったのではないかと思います。

さあ、始まりました鶏生活。日に日に大きくなっていくと思うので、これから毎日様子を見るのが大変楽しみです。
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2015年03月29日

テラス下の運動場完成

もちろん私たちの運動場ではなく鶏の運動場です。もともといろいろな本などに、平飼いは一坪当たり10羽とか15羽とかのかなり余裕を持った飼育とありますが、それはケージと比べた場合の話であって、見た目の感覚からするとそれでも狭そう。ということで、今回の運動場の建設です。

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建設といってもテラスの下を農業用の獣除けネットで覆うだけ。ただ、この覆うだけの作業が大変でした。何しろ高さが70cmくらいしかないのでその下に潜ってガンタッカーでまず上を留め、次に下の土を掘って裾を埋めます。長さ10m、奥行き2mほどの四方を2時間くらいかけてようやく終えました。もちろん作業着は泥だらけ。

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ですから鶏舎の方は寝床という位置付けです。育雛箱の周りはスタイロフォーム(建築用の断熱材)で囲い、上からはヒヨコ電球を吊しています。サーモスタットの設定もバッチリ。エサや水の皿も用意(鉢受け皿ですが)、あとは主の到着を待つだけです。

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この日はテラスに置いていたニンジンの皮をヒヨドリが突きに来ていました。もともとは鶏のエサにしようと思って外に置いていたものですが、こうしていられるのも今のうちということで放っておきました。どうもおいしいらしいですね、ニンジン。かなりのリスクを冒して来ていました。
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2015年03月16日

恐るべしはんぺんの威力

現在鶏の発酵飼料を仕込み中なのですが、思うように発酵していませんでした。家の周りではんぺんを探したのですが、意外とどこもカサカサで腐葉土化しておらず、日当たりが良すぎるのもこういう時ばかりは裏目に出ます。そこで今回、ボカシ肥料を作っているご近所さんからはんぺんをいただきました。はんぺんと言ったって、魚のすり身ではありませんよ。

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これがはんぺん。写真でわかるでしょうか、白くなっていて折り重なった葉が平たいところからそう呼ばれているようです。葉を土に変える微生物で、放線菌というものの働きです。これが発酵のスターターとして大変良い役割を果たしてくれるのです。

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早速混ぜてみたらその翌日、見事に発酵し始めました。中はホカホカ、かき回すと湯気が出てきます。これにくず米やくずイモ、野菜の皮、牡蠣殻を混ぜ込み、さらに発酵させます。ベースは米糠で、糠床と同じように毎日かき混ぜます。いわゆる好気性の菌による発酵だからです。

暑さ寒さも彼岸までということで本来は来週にでもヒヨコを取りに行く予定でしたが、予想外の寒気の襲来でまた冬に逆戻りだそうです。なので、再来週としました。それにしても恐るべし、はんぺんの威力。
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2015年03月12日

育雛箱ができました

雛のことを「すう」と読むのは今回養鶏本を読んで初めて知りましたが、ヒヨコを育てる箱のことを育雛箱(いくすうばこ)と呼ぶらしいです。それを今回、本を見ながら作ってみました。

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まだヒヨコを入れる前なので金網は固定していませんが、鶏小屋の半分のスペースに囲いを付け、3分の1は寝床、3分の2は運動場といった設計です。寝床と運動場の仕切りには古くなったジーパンを切って暖簾にしています。これも本に書いてある通りです。寝床の上からは先のヒヨコ電球を吊り下げて加温する予定です。

鶏小屋というと当然外気に触れる今ではまだまだ寒い環境ですが、ヒヨコのうちからこれから育つ環境に慣らしていった方が後々良いらしいです。これはエサでも同じで、もし大きくなる前にこれらに慣れずに死んでしまったら、それは後でも同じことということらしいです。

なのでエサも市販されている配合飼料ではなく自家製のものにするつもりで、今からその発酵作業に勤しんでいます(発酵させるのが重要らしいです)。また別にレポートしますが、この度ようやく発酵し始めました。くず米、くずイモ、くず野菜などを入れて自家製飼料とします。

何しろこの育雛が不安ながらも楽しみで、最近はよくこの夢を見ます。それも不安な方の夢で、おかげで最近眠りが浅く寝不足気味です。これがヒヨコが到着したらどうなるのでしょう。これは野菜づくりにおける育苗や定植後の不安にとてもよく似ていますね。


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2015年02月26日

恋するニワトリという歌

養鶏の実現が秒読みとなっている中、それが始まったらいつかはアップしたいと思っていた記事がありましたが、先走って今回書くことにしました。それは、鶏舎の雌鶏が屋根の上の風見鶏に恋する歌です。その名も「恋するニワトリ」、谷山浩子さんの作品です。
http://youtu.be/UBh9Eh91oAQ

曲は長調ですが、歌詞とともにどこか哀愁が漂っている雰囲気になっています。総じて、高嶺の花(女性が男性に対してこうした表現を使うのかはわかりませんが)に対する叶わぬ恋の歌になっています。例えば、私はここにいるのにあの人はあちこち向いている(あえてここで人と言っています)とか、最後は一人で卵を産んだということになっています(これはあたかもシングルマザーを連想させる表現です)。ちなみに、雌鶏は雄がいなくても卵を産みます(無精卵ですが)。

鶏を飼うことを決意してからずっとこの曲が頭を巡っており、鶏舎の屋根にはこの風見鶏を取り付けようかと考えましたが、きちんとした鉄製のものは意外と値段が高いのですよね。今のところ保留です。

いずれにしても、養鶏生活が楽しみでしかたがないこの頃です。
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2015年02月25日

止まり木と産卵箱を作りました

今までさんざん人間の炭火焼き小屋となっていましたが、この度ようやく本来の鶏小屋となるべく動き始めました。かねてより作っていた止まり木を鶏小屋に持ち込み、その上に産卵箱を取り付けました。産卵箱の材料はいわゆるコンパネですが、フォースターというホルムアルデヒドの水準が室内にも使える基準のものですので、鶏にも安心です。

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意外に止まり木が高い、産卵箱が狭いと思うかもしれませんが、飛べないとはいえ鶏は2mくらいはジャンプするらしく、この程度の高さはまったく問題にならないようです。また、産卵に際してはその本能からか暗く狭いところを好むらしく、こうした狭い空間を作ることが必要なのだそうです。

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その産卵箱の設計と施工には苦労しました。工夫の一つはこの傾斜、産み落とされた卵が糞で汚れることなくころころと転がるようにしています。この角度も難しいところで、転がすことだけを考えれば急にすればいいのですが、やはり産む鶏のことを考えればあまり急ではかわいそう。そこで感覚的なことも含め、本に書いてる4分の3の高さにしてみました。

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そしてもう一つの工夫はこれ、転がった卵を鶏舎の中に入ることなく取り出す仕組みです。卵を溜めるスペースを作り、テラスの上から手を伸ばして集卵する寸法です。そのため鶏舎への出入り口とは別に、テラス側にドアを取り付けました。

もう1ヶ月ほどするといよいよ雛の入場となります。ちょうどこの日、唯一直接話をしてこれから鶏を飼うことを知っているご近所さんから「いつ来るの?」と訊かれましたが、まさか岐阜県まで雛を取りに行くとは思っていないでしょう。到着した鶏を見て驚くかもしれませんね。
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2014年12月16日

鶏舎の基礎が完成

先日来、着々と養鶏計画が進んでいます。とりあえず基礎の資材を事前に買い求めており、この前の日にとりかかりましたが早めの炭火焼きということで中断。そしてこの日の朝、雪が舞う中で続きを行い完成しました。

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基礎といってもブロックを土の中に埋めて囲うだけです。それでもきちんと前後左右の水平をとるなど、意外と手間がかかるものです。こうしないとキツネなどの外敵(ここではハクビシンか)が土を掘って鶏舎の中に入るらしいのです。

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完成後ほどなくどんどん雪が降ってきて、まるでガトーショコラの粉糖のようになりました。大きさは約2m四方、内寸で約1坪といったところです。さて果たしてここで何羽育てるか、はたまた雛をどう調達するか、ほぼ決まってはいますが今後随時レポートしていきたいと思います。
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2014年12月07日

養鶏計画な日々

産み立ての卵をいただいてその親たちの現場を見た先日来、にわかに養鶏に向けての計画が始まっています。まずは何も知らないのでお勉強から。

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早速図書館で専門書を借りてきました。土曜日に仕事で東京に行った際に一気に三冊、そしてこの日もう一冊を借りて情報の収集と比較。この比較が大事なのです。これまで一から勉強したものは野菜づくり、DIY、燻製、コンピューターといろいろありますが、一つの情報を鵜呑みにしないことが肝心です。必ず複数の情報を取り寄せて比較・検討し、自分なりに考えることを心がけています。

鶏舎の設計についてはほぼ固まりました。もちろんDIYで作り、材料費の見積もりも完了。気を遣うのは外敵の侵入を防ぐことで、一口に金網で囲うといってもその網目や針金のサイズ、地面からの高さなど、いろいろな要素があるのです。止まり木だって採卵箱だって何でもどこでもいいというわけではありません。

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その鶏舎の敷地はすでに整地済み。縄張りこそしていませんが四隅にポールを立て、誰に示すでもなく「ここが予定地です」と。約1坪です。本によれば坪当たり10羽とか15羽とか書いてありますが、それでも業務用の平飼いよりもかなり余裕とのこと。しかし見た目にそこまで入れるのはどうかと考えています(もとよりそんなに必要ないし)。

あと今悩ましいのは雛の調達です。地元の農協で中雛(ちゅうすうと読みます)と呼ばれるある程度大きくなったものにするか、はたまたいきなり初心者がヒヨコから育てていくか。ヒヨコの場合、調達の時期は自由なのでそれをいつにするか。そして初期に必要な保温設備をどうするか。

しばらくは難しくも楽しい日々が続きそうです。
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